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【50代生き方のヒント】現状に満足せず新しい景色を。【挑戦者】にフォーカスしたドキュメンタリー作品3選

  • 2026.8.31

決して現状に満足せず、一歩先の新しい景色を追い求めていく。
限界に挑戦する者たちに寄り添ったドキュメンタリーを紹介。

『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』

©110th Street Films
マジカルな声と肉体を持つ唯一無二のアーティストの軌跡

作曲家、歌手、演出家、振付家。いくつもの肩書を持ちながら、そのどれにも収まりきらない表現を追い求めてきたメレディス・モンク。
1942年にニューヨークで生まれ、音楽劇や映画、インスタレーションなどジャンルを横断しながら、60年にわたって創作を続けてきたアーティストだ。
グッゲンハイム美術館での「ジュース」や、日本公演も行われた「少女教育」など貴重なパフォーマンス映像もふんだんに収録。
自由で原始的な体の動き、楽器のように多彩な響きを奏でる声。感情や記憶に直接語りかけてくるような、唯一無二の表現に一瞬にして引き込まれる。影響を受けたというデヴィッド・バーンやビョークも登場。
ユニバーサルな言語としての声と動きには、すべての境界線を超えていくマジカルな力が秘められている。

監督:ビリー・シェバー
出演:メレディス・モンク、ビョーク、デヴィッド・バーン

ユーロスペースほかにて全国ロードショー

『心耳 〜耳を澄まさぬ表現者たち〜』

© 2025社会福祉法人トット基金

黒柳徹子の発案でスタートしたろう者劇団による手話狂言の世界

50年以上前、アメリカでろう者劇団を運営するデビット・ヘイズと出会い手話による演劇の世界を知った黒柳徹子。
彼女のアイデアと尽力によって、80年代に日本ろう者劇団が手話狂言をスタートさせた。現在も根強い人気を誇る舞台の裏側を追いかけたドキュメンタリーが公開に。フランスで上演された『瓜盗人』の映像も交えながら、手話狂言の面白さを紐解く。
厳しい稽古によって見えてくる表現とは何か。海外での公演では日本手話と国際手話のどちらを選ぶべきなのか―。和泉流狂言師の三宅近成と劇団員たちは、さまざまな課題に向き合いながら試行錯誤を重ねていく。
その真摯な挑戦の先に浮かび上がるのは、伝統芸能と手話の可能性を広げる新しい未来。この作品に触れると、手話狂言が観客を魅了し続ける理由が見えてくる。

監督:藤井秀剛
出演:黒柳徹子、三宅右近、三宅近成、井崎哲也

シアター・イメージフォーラムほかにて公開中

〈Netflix〉『ラファ』

常に限界に挑み続けてきたテニスプレイヤーの覚悟に迫る

史上最高のテニスプレイヤーのひとりとして活躍を続け、全仏オープンでも圧倒的な優勝回数を誇るラファエル・ナダル。
2024年に現役生活に終止符を打った彼のキャリアと人生を振り返るNetflixのドキュメンタリー。
スペイン、マヨルカ島に生まれ、コーチである叔父のトニーのもとで幼い頃からテニスにすべてを捧げてきたナダル。クレーコートでの試合に強く“クレー・キング”と称される一方で、彼を苦しめてきた足の骨の病気やケガについても明かされる。
本作で描かれるのは、常にこれが最後かもしれないと覚悟を決め、何度も限界を探りながらコートに立つプロフェッショナルとしての姿。
数々の偉大な成績を残しているが、ナダルにとっては全力を尽くすことこそが一番の目標だったのかもしれない。その生き方に胸を打たれる。

監督:ザック・ハインザーリング
出演:ラファエル・ナダル、トニー・ナダル

Netflix『ラファ』独占配信中

select & text: Mika Hosoya
 
大人のおしゃれ手帖2026年8月号より抜粋
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大人のおしゃれ手帖編集部

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