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「席、もう2枚とってあるから」何度か一緒に試合観戦しただけの同僚。だが、いつの間にか決めていた私との予定に恐怖

  • 2026.9.7
「席、もう2枚とってあるから」何度か一緒に試合観戦しただけの同僚。だが、いつの間にか決めていた私との予定に恐怖

話の合う人がいて、うれしかった

三年ほど前、同じ部署に、よく話す同僚がいました。

何かのきっかけで、同じ試合を見るのが好きだと分かり、それから顔を合わせるたびに試合の話をするようになりました。

「昨日の試合、見ました?後半すごかったですね」

「見ました。最後まで起きてましたよ」

休憩室でそんな話をしているうちに、何度か一緒に観戦にも行きました。

大人になってから、同じ趣味で笑える人ができたことが、私は素直にうれしかったです。

ただ、しばらくすると連絡の回数が増えていきました。

試合の日だけではありません。前の試合の細かな場面や、次の試合、その先の予定まで、朝や昼、仕事帰りにもメッセージが届くようになりました。

私は嫌いな話題ではなかったので、最初は普通に返していました。

「あの日の入りが、やっぱり決め手でしたよね」

「そうかもしれないですね」

ただ、返事をしないでいると、次に届く文章が少し長くなることもありました。

そんなある日、廊下ですれ違ったとき、同僚が何気ない調子で言いました。

「次の試合、5月だよね。席、もう2枚とってあるから」

私はまだ「行く」と言っていませんでした。一瞬驚きましたが、これまで何度か一緒に行っていたので、気を利かせてくれたのだろうと思いました。

けれど、先に券まで取られてしまうと、予定があっても断りづらくなります。

いつの間にか、私が誘う側になっていた

その後、一度、別の予定があって観戦に行けないことがありました。

翌日、社内で会った同僚は、少し寂しそうな顔でこう言いました。

「今回も誘われてないんだけど、3回続けて外されてる」

私は、一瞬何を言われているのか分かりませんでした。

「3回」が何を指しているのかも分かりませんでしたし、そもそも私は、毎回こちらから誘う約束をした覚えもありません。

それまで私は、予定が合えば一緒に行く趣味仲間だと思っていました。でも同僚の中では、少し違っていたようです。

一緒に観戦へ行くことが先に決まっていて、私から声がかからなければ「外された」と感じる。そんな関係になっていたことを、その一言で初めて知りました。

私はうまく返事ができませんでした。

それでも、その後も同僚は次の試合になると2枚分の券を取っていました。

「今回は行けそうにないです。すみません」

私は少しずつ、はっきり断るようになりました。メッセージへの返事も、必要なときだけにしました。

強く責められたり、怖いことをされたりしたわけではありません。ただ、相手が考えている距離と、私が考えている距離が違っていたのだと思います。

そのうち、同僚は別に一緒に観戦へ行く相手を見つけたようで、連絡は自然と減っていきました。

別の同僚が、以前こんなことを言っていました。

「あの人、悪い人じゃないんだけどね」

私も、そう思います。

今は部署も離れ、廊下で会えば普通に挨拶をします。それでも、誰かが当然のように「2枚取っておいたよ」と話しているのを聞くと、ときどきあの頃を思い出します。

あの人の中で、いつから私と一緒に行くことが当たり前になっていたのか。それだけは、今も分かりません。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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