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「妹の子には多め、弟の子には少なめに」3年間お年玉に差をつけてきた私。弟の言葉を聞くたびに残る後ろめたさ

  • 2026.9.7

最初の年、台所でとっさに金額を変えた

私は三人きょうだいの長女で、下に妹と弟がいます。

正月になると、それぞれの子どもにお年玉を渡しています。

妹の家は近く、普段から年に何度も顔を合わせます。

子どもを預かることもあり、私にとって妹の子は身近な存在です。一方、弟の家は遠く、会えるのはほとんど正月だけでした。

最初に金額を変えたのは、三年前のことです。

台所の隅でポチ袋を並べ、名前を書きながらお金を入れていたとき、私は妹の子の袋に少し多めに入れました。

そして弟の子には、それより少ない金額を入れました。

深く考えて決めたわけではありません。ただ、普段からよく会っている妹の子のほうを、無意識に身近に感じていたのだと思います。

一度だけ手が止まりました。それでも入れ直すことはせず、そのまま二種類の袋を鞄にしまいました。

翌年も、同じようにしました。その次の年も変えませんでした。

(妹の子供には多めに、弟の子供には少なめに)

最初はとっさにしたことだったのに、三年目にはほとんど迷わなくなっていました。

妹も、自分の子と近い関係にある私の子には、弟の子と同じ金額を渡しているわけではないようでした。

「うちも、同じようにしてるから」

妹からそう言われたことがあります。相談して決めたわけでも、最初から示し合わせていたわけでもありません。それぞれが同じような感覚で金額を決めていたのでした。

ただ、弟はそのことを知りません。

何も知らない弟から「ありがとう」と言われる

正月になると、私は二種類のポチ袋を鞄に入れて実家へ向かいます。

「今年もありがとう、姉さん」

弟はそう言って袋を受け取り、そのまま子どもに渡します。中身をその場で確かめることはありません。

「いいのよ」

私は毎年そう返してきました。

けれど、弟が何も知らずに礼を言う姿を見ると、少しだけ後ろめたさが残ります。

「正月しか会えないから、うちの子も楽しみにしてるんだ」

そう言われたときは、さらに気になりました。

実は私は、お年玉とは別に、弟の子へ小遣いを渡したこともあります。

帰り際の玄関で、弟に見えないように、畳んだお金を子どもの手にそっと渡しました。

それは二回だけです。

「お父さんには内緒ね」

そう伝えて渡したものの、そのことも弟には話していません。

今になって考えると、少ないお年玉を少し埋め合わせたい気持ちが、どこかにあったのかもしれません。

それなら最初から同じ金額にすればいい。自分でもそう思います。

それでも、家族の間でお金の話をすることが苦手でした。昔から金額の話になると空気が硬くなりやすく、私はできるだけ波風を立てずに済ませようとしてきたのです。

今年も正月はやってきます。

これまでと同じように二種類の袋を用意するのか、それとも一度金額をそろえるのか。まだ決めきれていません。

ただ、弟から何も知らずに「ありがとう」と言われるたび、三年前に台所で金額を分けたときのことを思い出します。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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