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「え、私、それ話しましたっけ?」配属3日目の同僚。私の家族構成も休日の過ごし方も知っていた

  • 2026.9.6
「え、私、それ話しましたっけ?」配属3日目の同僚。私の家族構成も休日の過ごし方も知っていた

初日から、よく話しかけてくださる方だった

三年ほど前、私のいる部署に新しい人が配属されました。

前にいた方が異動し、空いた隣の席に来られた方です。

初日から明るく、よく話しかけてくださる方でした。

「よろしくお願いします。分からないことがあったら聞いてくださいね」

私がそう声をかけると、その方も笑顔で頭を下げました。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

仕事の合間にも、出身地や通勤時間など、ちょっとした話を何度かしました。二日目には、こんなことも聞かれました。

「ご家族は、この近くに住んでいるんですか?」

「まあ、そんなに遠くはないですよ」

私はそれだけ答えました。住所も最寄り駅も、家族が何人いるかも話していません。

それでも、そのときは特に気になりませんでした。人と早く打ち解けたいタイプなのだろうと思っていたのです。

三日目、知らないはずのことを言われた

違和感を覚えたのは、配属から三日目の朝でした。

席に着いた私を見ると、その方が何気ない調子で言ったのです。

「ご家族、4人なんですね。お休みの日は、だいたい家にいるんですよね」

一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

家族が4人だとは話していません。休日をどう過ごしているかも、一度も話題にしていませんでした。

「え、私、それ話しましたっけ?」

思わず聞き返すと、その方は少し首をかしげました。

「あれ、聞いたような気がしたんですけど」

それだけ言って、すぐ別の話を始めました。

誰かから聞いたのだろうか。私が忘れているだけだろうか。

そう考えようとしましたが、それからも似たことが続きました。

「あのお店、よく行かれるんですよね」

別の日には私の休みの曜日を口にされ、その次には子どもの学年まで話題に出ました。

聞かれるというより、すでに知っていることを確認されているような話し方でした。

私は次第に、自分から家のことを話さなくなりました。

画面の横に、顔があった

ある日、仕事について質問され、返事をしようとパソコンから顔を上げました。

すると、画面のすぐ横にその方の顔がありました。いつの間にか、私の席のすぐそばまで来て、画面をのぞき込んでいたのです。

思わず体を引きました。

「すみません、ちょっと近いです」

そう言うと、その方は驚いたように私を見ました。

「あ、ごめんなさい。仲良くしたいだけなんです。悪気はないんですよ」

私は「そうですか」としか返せませんでした。

向かいの席の同僚が、一瞬こちらを見たのが分かりました。

それから私は、パソコンの画面を少し見えにくい角度へ変えました。休憩もなるべく自席では取らず、必要がなければ家の話もしないようになりました。

仕事を邪魔されたわけでも、直接ひどいことを言われたわけでもありません。

それでも、なぜ知っているのか分からないことを何度も口にされるのは、どうしても落ち着きませんでした。

しばらくして、別の同僚がぽつりと言いました。

「あの人、悪い人じゃないんだけどね」

私は曖昧に笑うだけでした。

悪意があったのかどうかは、今でも分かりません。

現在は席が離れています。廊下で会えば普通に挨拶をしますし、それ以上のことは何もありません。

ただ、パソコンの画面は、あのとき変えた角度のままです。

そして今でも、ときどき思い出します。

家族が4人いることも、休日の過ごし方も、よく行く店も、子どもの学年も。

あの人は、いったいどこから知ったのでしょうか。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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