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妻への返信を夜に回していた俺が、自分で決めていた順番の話

  • 2026.9.5
ハウコレ

忙しいからだと自分に言い聞かせていました。妻から届いた1通を開いたとき、返す相手の順番を決めていたのは俺自身だと気づかされました。

昼休みの終わりを告げる同僚の声に、俺は開きかけた画面をそのままポケットへ戻しました。

仕事の連絡には、その場で返すのに

営業先とのチャットには、歩きながらでも返します。結婚して3年になる妻からのメッセージだけは、通知の文面を目でなぞって、開かずにためていました。帰るころには妻は寝ていて、朝も俺のほうが早く出るので、平日はほとんど顔を合わせません。家のことはメッセージで届くのに、「換気扇の業者さん、来てくれたよ」という報告も、内容を通知で知ったまま開かずにいました。帰ってからちゃんと読んで返したい。そう自分に説明していましたが、本当のところは、急がなくても怒られない相手だと決めてかかっていたのだと思います。まとめて既読をつけて「了解」と打つと、その日の用事を全部済ませた気になれました。

「了解」で済ませた土曜の予定

外回りの途中、「土曜、母がうちに寄りたいって。都合どう?」という通知が浮かびました。予定を確かめてから返そうと思い、そのまま開きませんでした。その晩、まとめて開くと、下には「母には、別の日にしてもらったよ」と続いていました。俺が黙っている間に、妻はお義母さんに頭を下げて日程を動かしていたのです。それでも俺が送ったのは「了解」でした。遅れたことに触れれば、後回しにしていた自分を認めることになる。断られるより先に謝る勇気がなくて、短い返事に逃げました。

開かなかった1通と、決めていた順番

数日後、「返事はいらないから、読んだかだけ教えて」という通知が出ました。責める言葉はどこにもないのに、その日の俺は日中開けませんでした。開けば、自分が何をしてきたか認めることになる気がしたのです。それでも仕事が落ち着いたとき、深夜になるのを待たずに開き、初めて長い文を打ちました。「本当は通知で読んでた。ためて返すのが楽で、家のことは後でいいって、どこかで順番を決めてた。ごめん」。取引先が先で、妻は最後。その順番を作ったのは忙しさではなく、甘えでした。送信したあとも、許してもらえたのかどうかは分かりませんでした。

そして...

数日後、休憩に入ってすぐ「お義母さん、駅まで俺が迎えに行く」と送りました。ためてから返す癖はまだ抜けきっていません。それでも今は、妻の名前が画面に出たら、短くてもその場で返すようにしています。

(30代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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