1. トップ
  2. エピソード
  3. 友人のキラキラ投稿に疲れて通知を切った私、カフェで聞いた「あれね、探さないと見つからないの」

友人のキラキラ投稿に疲れて通知を切った私、カフェで聞いた「あれね、探さないと見つからないの」

  • 2026.9.4
ハウコレ

久しぶりに向かい合った友人は、運ばれてきたカップに写真も撮らずに口をつけました。投稿から想像していた彼女の毎日とは、少し違って見えました。

コンビニのお弁当を膝にのせたまま、私は友人の旅先の投稿をそのまま閉じました。

いいねを押せなかった日

彼女の投稿はいつも楽しそうでした。休日のカフェ、旅先の海、手作りのお菓子。どれも素敵で、最初のうちは見つけるたびにいいねを押していました。

それがいつからか、残業帰りに見る投稿が、自分の毎日と比べる材料になっていました。

彼女は何も悪くありません。それでも、楽しそうな投稿を見るたびに羨ましくなり、素直に反応できない自分にも嫌気がさしてきました。

私は彼女の投稿の通知をオフにしました。

写真を撮らない彼女

それでも、しばらくして彼女から届いたカフェの誘いは断りませんでした。久しぶりに向かい合うと、運ばれてきたカップに彼女はそのまま口をつけます。

私は少し意外に思いました。投稿では、飲み物も食べ物もきれいに撮って載せていたからです。話しているうちに、私は言いました。

「いつも楽しそうで、羨ましいなって思ってた」

責めるつもりはありませんでした。ただ、しばらく言えずにいたことが口から出ました。

探さないと見つからない

彼女はカップを置いて、少し笑いました。

「あれね、探さないと見つからないの」

意味が分からずにいると、続けて言いました。

「1日に1個、良かったことを載せるって決めてるの」

何もない日でも、載せられるものを探す。仕事帰りのコーヒーでも、きれいだった空でも、その日の中から1つ見つけていたそうです。

私は、投稿に写っている時間だけを見て、彼女の毎日そのものだと思っていました。

楽しそうな写真の前にも後にも、投稿には出てこない時間がある。当たり前のことなのに、それまで考えたことがありませんでした。

そして...

家に帰ってから、私は彼女の投稿の通知をオンに戻しました。それから手帳の隅に、その日の良かったことを1つだけ書きました。

「彼女とコーヒーを飲んだ」

書けたのはそれだけです。でも、「探さないと見つからない」という彼女の言葉を思い出すと、それでも十分な気がしました。

彼女の投稿も、彼女の毎日の全部ではありません。そう思えるようになってから、タイムラインを見ても、以前ほど自分と比べなくなりました。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ