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「うちだけ18時を過ぎてもいいでしょう」利用時間の延長を求める保護者。だが、受付が断り続けた結果

  • 2026.9.4

きょうだいで来たお客様に、利用時間をお伝えした

クライミングジムの受付で働いていたころのことです。夕方になると、学校帰りの子どもや、きょうだいで来られるご家族が増えていました。

ジムでは子どもの利用時間が年齢によって決まっていて、小学生は18時まで、中学生は20時まででした。案内にも記載され、入口にも掲示されていました。

その日、保護者の方が中学生と小学生のお子さんを連れて来られました。受付をしながら、私はいつも通り説明しました。

「下のお子さんは小学生ですので、18時までのご利用になります」

すると保護者の方が、少し困ったような顔をしました。

「えっ、下の子だけ18時までなんですか?」

「はい。中学生は20時までですが、小学生は18時までとなっています」

保護者の方は後ろにいる二人のお子さんを振り返ってから、もう一度こちらを見ました。

「なんで下の子はダメなの?うちだけ18時を過ぎてもいいでしょう。せっかく一緒に来たんだから」

きょうだいで同じ時間まで利用したい気持ちは分かりました。ただ、受付の判断で一組だけ利用時間を変えることはできません。

言い方を変えても、決まりだけは変えなかった

私は入口の掲示を示しながら、もう一度説明しました。

「申し訳ありません。利用時間は年齢ごとに決まっているんです。きょうだいで来られた場合も、小学生のお子さんは18時までになります」

「でも、少しくらいならいいんじゃないですか?」

「すみません。こちらで特例をお受けすることはできないんです」

保護者の方はすぐには納得されず、「一緒に帰りたいんですけど」と何度か言われました。私はそのたびに、できない理由を増やすのではなく、年齢ごとに利用時間が決まっていることだけをお伝えしました。

しばらくすると、保護者の方は小さく息をつきました。

「じゃあ、18時になったら下の子と私は先に帰ります。◯◯は終わったら連絡して」

上のお子さんが「うん」と答え、下のお子さんもそのまま受付を済ませました。

その後、下のお子さんは18時前に着替えを終え、保護者の方と帰っていかれました。そのとき、保護者の方がこちらを見て言いました。

「ちゃんと見てくればよかったですね。すみません」

私は「いえ、大丈夫です」と頭を下げました。

接客をしていると、「今回だけ」と頼まれることがあります。事情を聞けば、できれば応じたいと思うこともあります。それでも、受付だけの判断で変えられない決まりもあります。

あの日は、強く言い返すのではなく、書かれているルールをそのまま説明し続けました。それが結局、いちばん余計な揉め事を増やさない方法だったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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