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「スポンサーになってほしい」メジャー優勝プロが望むものとは?

  • 2026.9.3

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を現地からレポートします!

友情を力に変えてついにつかんだ栄冠

昨年、グレース・キムが覚醒した。メジャー大会を初制覇、国の代表選手のひとりとして出場した「国別対抗戦」でも初優勝を遂げた。今までも優勝争いに顔を出すことはあったが、勝つまでにはいたらなかった。それがついに「エビアン選手権」で、3ホールのプレーオフの末、勝利を手にした。しかも相手は、世界トップ選手のジーノ・ティティクル(タイ)。大舞台でも実力を発揮できる強いメンタルを証明してみせた。

同郷の選手たちは、キムの死闘をロープの側で見守り、優勝が決まると、すぐに駆け寄ってシャンパンや水をかけて祝福した。「私たちは仲良しなの。ライバルというより友だちです」と、後日キムから聞いた。

仲がいいから、お互いのことをよく知っている。「グレイシー(キムのニックネーム)のネイルはエビアン選手権の開催地、フランスに合わせて、クロワッサンのデザインだよ」と、キムと同郷のステファニー・キリアコウが教えてくれた。

キムは友情の大切さを実感しているからこそ、国別対抗戦の優勝もすごくうれしかったという。「プロゴルファー生活はすごく孤独になりうるし、テレビで見ているほど華やかな世界じゃないと感じます。だから友達の存在がすごく支えになっています」。

友人関係は良好だし、キャリアも順調に築いている。そんなキムにちょっとした悩みがあるとすれば、指の皮が剥けることだ。クラブを握ることが原因なので、摩擦や擦れから指を保護し、快適に握るため、Speedwrapというガーゼのテープを指に巻いている。あちこちの指に巻いているため、1週間で1ロールを使い切ってしまう。

「Speedwrap社に、スポンサーなってほしいんですけど」と冗談交じりに笑っていた。しかし、昨年のような活躍が続けば、その冗談も現実になるかもしれない。

昨年の最終戦でのキムの手。テープを巻いている指は痛々しいが、彼女の努力の証でもある。

いかがでしたか? 今後のキム選手にもぜひ注目してください!

Grace Kim(Australia)グレース・キム
●2000年生まれ、オーストラリア出身。2025年「アムンディ エビアン選手権」で優勝。「ポートランドクラシック」5位、「ブラックデザート選手権」「アニカ driven by ゲインブリッジ」9位など安定した成績を残し、今季も活躍が期待される。

写真・文=南しずか
PHOTO&TEXT Shizuka MINAMI
●みなみ・しずか/東京都出身。 2009 年より米女子ゴルフツアーを取材。ゴルフ雑誌や「ナンバー」「SportsIllustrated」などスポーツ誌に写真を提供

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