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「年に3回もやる意味ありますか」法事で義姉が口にした疑問。だが、空気を変えた伯父の一言

  • 2026.9.1
「年に3回もやる意味ありますか」法事で義姉が口にした疑問。だが、空気を変えた伯父の一言

箸を置く音だけが、あちこちで小さく鳴った

祖父の法事の日でした。読経が終わったあと、親族で食事をするため、斎場の座敷に移りました。

親族で顔を合わせる機会は年に何度かあります。話すことといえば、子どもが大きくなったとか、最近どこが痛いとか、そんな近況がほとんどです。

その日も、それぞれが料理を食べながら、ときどき隣の人と言葉を交わしていました。

そんななか、義姉がふっと顔を上げました。

「ねえ、こういう集まりって、年に3回もやる意味ありますか。みんな予定合わせるのも、けっこう大変じゃないですか?」

笑いながらの言葉でしたが、その瞬間、座敷が妙に静かになりました。

誰かが箸を置く音がして、そのあとにも、別のところから小さな音が続きます。

義姉も空気が変わったことに気づいたようでした。

「あ、いや…別に、集まりたくないって意味じゃないんです。ただ、毎回こうやって全員集まらなくてもいいのかなって」

先ほどよりも声が小さくなっていました。

義両親も親戚も、すぐには何も言いません。

私も何を言えばいいのか分からず、目の前のコップに視線を落としていました。

伯父は怒らず、少し考えてから口を開いた

しばらくして、上座にいた伯父が箸を置きました。

義姉を責めるような様子はありません。

少し考えてから、「まあなあ」と小さくつぶやきました。

「言われてみれば、毎回こうして集まらなくてもいいのかもしれないな」

誰かが伯父のほうを見ます。

伯父は続けました。

「次はもっと気楽にやろうか。好きだった店、まだあるだろ。あそこで飯を食べるくらいでもいいんじゃないか」

すると伯母が、「あの店、まだやってるの?」と少し驚いたように聞きました。

「この前、前を通ったらまだやってたよ」

「懐かしいね。あそこで、いつも同じもの頼んでたでしょう」

そこから、祖父がその店で何を食べていたかという話になりました。

「いや、それじゃなかっただろ」

「そうだった?私、ずっとそれだと思ってた」

親戚同士でそんなやり取りが始まり、止まっていた箸も少しずつ動き始めました。

しばらく黙っていた義姉も、タイミングを見て口を開きました。

「私、そのお店行ったことないです」

伯父は義姉のほうを見て、少し笑いました。

「じゃあ今度、予約をお願いしてもいいか?」

義姉は一瞬驚いたあと、「はい。私でよければ」と答えました。

それ以上、誰も先ほどの発言を責めませんでした。

次に親族で顔を合わせたのは、その店でした。義姉は少し早めに来ていて、予約した席を確認していました。

あの日の発言を、あとから持ち出す人もいませんでした。

集まることをやめたわけではありません。ただ、今まで続けてきた形を、そのまま続けなくてもいいのかもしれない。義姉の一言をきっかけに、みんながそう考える機会になったのだと思います。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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