1. トップ
  2. エピソード
  3. 「もっと話しかけてあげたほうがええんちゃう?」二歳の息子を心配する義祖母。だが、相談会に義祖母を連れて行った結果

「もっと話しかけてあげたほうがええんちゃう?」二歳の息子を心配する義祖母。だが、相談会に義祖母を連れて行った結果

  • 2026.9.2
「もっと話しかけてあげたほうがええんちゃう?」二歳の息子を心配する義祖母。だが、相談会に義祖母を連れて行った結果

遊びに来るたび、同じ言葉を聞いていた

息子が二歳のころ、私は言葉の少なさを気にしていました。

同じ年ごろの子が楽しそうに話している姿を見ると、つい息子と比べてしまいます。

家ではよく笑い、こちらの言うことも分かっているようでした。それでも、「このままで大丈夫なのかな」と考え始めると、不安はなかなか消えませんでした。

そんなころ、夫の祖母がよく家に遊びに来ていました。息子をとてもかわいがってくれる人です。ただ、顔を合わせるたびに言われることがありました。

「2歳でこんなに話さないのはおかしい、診てもらい」

「もっと話しかけてあげたほうがええんちゃう?」

心配してくれているのは分かっていました。けれど、私自身も毎日のように悩んでいることを繰り返し言われると、胸が苦しくなります。

「そうですね」

私はいつも、それだけ返していました。

言い返せば気まずくなりそうでしたし、「そんなに気にしなくても」と言い切れるほど、私にも自信がなかったのです。

一人で説明するより、一緒に聞いてほしかった

しばらくして、自治体で子どもの言葉や発達について相談できる機会があることを知りました。

私は予約をしたあと、夫の祖母にも声をかけました。

「今度、息子のことで相談に行くんです。一緒に来てもらえませんか」

祖母は少し驚いた顔をしましたが、「ええよ」と答えてくれました。

私が何度も説明するより、同じ場所で同じ話を聞いてもらったほうがいいと思ったのです。

当日、担当の方は息子の様子を見ながら、普段どんなふうに過ごしているのか、どんな言葉を理解しているのかなどを私に尋ねました。

そして、言葉の出方や増え方には子どもによって違いがあること、気になることがあればこれからも様子を見ながら相談していけばいいことを、ゆっくり説明してくれました。

隣で聞いていた祖母は、何度もうなずいていました。

帰り道、しばらくしてから祖母が言いました。

「遅いからって、それだけで決めつけたらあかんのやな」

私は「そうみたいですね」と答えました。

それから、聞かれる言葉が変わった

その日を境に、祖母から「まだ話さないの?」と言われることはなくなりました。

かわりに、息子が車を指させば「車走ってるなあ」、犬を見れば「わんちゃんいたな」と、目の前のものについてよく話しかけるようになりました。

ある日、その様子を見ていた夫が笑いました。

「ばあちゃん、前よりよう喋るようになったな」

祖母も笑って、「私が喋りすぎなんかな」と返していました。

息子がその後どんなふうに言葉を増やしていったか以上に、私が今でも覚えているのは、祖母との空気が少し変わったことです。

心配しているからこそ、何度も言いたくなる人もいます。そして、心配される側には、その言葉を受け止める余裕がないこともあります。

あのとき一人で抱え込まず、同じ話を一緒に聞いてもらってよかったと思っています。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ