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SFスリラー『ドニー・ダーコ』待望の正統続編が動きだす?監督はオリジナルキャストの再集結にも意欲

  • 2026.8.30

「世界の終わりまで、あと28日6時間42分12秒」という印象的なキャッチコピーと、インパクト抜群の“銀色のウサギ”の登場、そして“リバース・ムービー”と銘打たれた巧妙なストーリーテリングでカルト的人気を集めたリチャード・ケリー監督によるSFスリラー映画『ドニー・ダーコ』(01)。その誕生から25年、ついに続編のプロジェクトが動きだそうとしていることがわかった。「Variety」が報じている。

【写真を見る】当時19歳のジェイク・ギレンホールの前に“銀色のウサギ”が…!?興行的には伸び悩むも、カルト的人気を集めた『ドニー・ダーコ』とは

【写真を見る】当時19歳のジェイク・ギレンホールの前に“銀色のウサギ”が…!?興行的には伸び悩むも、カルト的人気を集めた『ドニー・ダーコ』とは [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】当時19歳のジェイク・ギレンホールの前に“銀色のウサギ”が…!?興行的には伸び悩むも、カルト的人気を集めた『ドニー・ダーコ』とは [c]Everett Collection/AFLO

1980年代後半のマサチューセッツ州を舞台にした『ドニー・ダーコ』。平凡な家庭で暮らす17歳の高校生ドニーの前に、ある夜突然“銀色のウサギ”が現れ、世界の終わりが迫っていることを告げる。それを境に、ドニーの家に飛行機のエンジンが落下するなど、彼の周囲では奇妙なできごとが連続していく。あらゆるシーンに“ヒント”が散りばめられた謎めいた作りが大きな反響を集め、お披露目の場となったサンダンス映画祭ではクリストファー・ノーラン監督の『メメント』(01)と並ぶ熱狂を獲得。

撮影当時19歳だったドニー役のジェイク・ギレンホールは本作を機に大ブレイク。また、プロデューサーを兼任したドリュー・バリモアや、オスカーノミネート経験のあるメアリー・マクドネル、『ゴースト/ニューヨークの幻』(90)のパトリック・スウェイジ、『卒業』(67)などで知られるキャサリン・ロスなど、インディペンデント映画らしからぬ豪華俳優陣の共演も話題に。セス・ローゲンが本作で映画デビューを飾り、ドニーの姉役を実姉のマギー・ギレンホールが演じていることでも知られている。

突如として世界の終末を告げられた青年ドニー・ダーコの4週間が描かれた『ドニー・ダーコ』 [c]Everett Collection/AFLO
突如として世界の終末を告げられた青年ドニー・ダーコの4週間が描かれた『ドニー・ダーコ』 [c]Everett Collection/AFLO

今回の報道によれば、まずケリー監督自ら10年かけて執筆した続編小説「The Philosophy of Time Travel」(映画劇中で理科教師のモニトフがドニーに渡した書籍と同じタイトル)がこの秋に刊行される。詳しいあらすじについては明かされていないが、映画のラストから14ヶ月後のできごとが、ドニーの両親それぞれの視点から“ファウンド・ドキュメント”スタイルで展開する800ページにもおよぶ長編なのだとか。

さらにケリー監督は、この小説を「非常に大規模な続編プロジェクトの第一歩」と位置付け、アニメーション&モーション・キャプチャーで映画化した後、さらなる続編として28年後(2016年)を舞台にした実写映画を手掛ける計画であると明らかにしている。

サンダンス映画祭で『メメント』と話題を二分する熱狂を獲得!数年後に作られた続編は失敗に終わったが… [c]Everett Collection/AFLO
サンダンス映画祭で『メメント』と話題を二分する熱狂を獲得!数年後に作られた続編は失敗に終わったが… [c]Everett Collection/AFLO

『ドニー・ダーコ』には名目上の続編としてドニーの妹サマンサを主人公にした『ドニー・ダーコ2』(09)が存在しているが、これはケリー監督が一切関与していないまったく別物の作品。ケリー監督は20年以上も続編映画の実現に向けて取り組んでおり、公開20周年を迎えた2021年にも「作品の世界観をより深く掘り下げ、映画の世界観をさらに広げる方法を模索している」と意欲を示していた。

「本格的な続編を作るにあたって懸念していたのは、オリジナルキャストを集結させて壮大なスケールで作品を作り上げるためには時間と費用がかかり、容易ではないということです。多くの困難が伴うのを承知の上で全体像を構築し、気付いたのは、(映画のラストで描かれた)ドニーの死の直後を描く必要があること。そこには重要な情報がたくさん含まれており、いっそ小説として世に送り出せばいいのではないかと考えました。そうすれば、この物語がどこへ向かおうとも、船は航海に出るだろうと思ったのです」と、ケリー監督は今回の小説を執筆した経緯について語っている。

映画公開当時26歳だったリチャード・ケリー監督の悲願が20年越しに結実するのか [c]Everett Collection/AFLO
映画公開当時26歳だったリチャード・ケリー監督の悲願が20年越しに結実するのか [c]Everett Collection/AFLO

また「長年にわたってキャスト全員と連絡を取り合っています。なので、彼らは私が続編に取り組んでいることを間違いなく知っているでしょう」としたうえで、小説の刊行を機にオリジナルのキャスト陣に出演を打診していくことを宣言。「最終的には彼らが決めることですが、すばらしい俳優の皆さんと再会できたら最高です。あとは市場の判断次第でしょう」。多くのファンが正統続編を待ち望んできた『ドニー・ダーコ』。今後の動向に注目だ!

文/久保田 和馬

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