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映画出演作125本目となる吉永小百合が初の浅田次郎作品に出演!「母の待つ里」映画化決定

  • 2026.8.28

浅田次郎の小説「母の待つ里」が吉永小百合主演で映画化されることが発表された。

【写真を見る】浅田次郎の小説「母の待つ里」を吉永小百合主演で映画化

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昭和、平成、令和の時代を70年にわたり第一戦で活躍し、映画界を牽引し続ける吉永小百合。1960年に日活と専属契約を結び、青春時代を多くの映画に出演。圧倒的な人気を誇り、吉永のファンは「サユリスト」と呼ばれた。17才の時、『キューポラのある街』(62)で史上最年少のブルーリボン賞主演女優賞を受賞。なお『こんにちは、母さん』(23)で再び同賞を獲得している。他社映画出演の実現で、高倉健と初共演した『動乱』(80)は大きな話題となった。日本アカデミー賞では、『おはん』(84)、『つる-鶴』(88)、『華の乱』(88)、『長崎ぶらぶら節』(00)、『北の零年』(05)と最優秀主演女優賞を史上最多4回受賞する偉業を成し遂げている。

そんな吉永が自身125本目の出演作として選んだのが浅田の長編小説「母の待つ里」だ。吉川英治文学新人賞を受賞した「地下鉄に乗って」や直木賞に輝いた「鉄道員」をはじめ「壬生義士伝」「終わらざる夏」「帰郷」など長年にわたって多岐にわたるジャンルのエンタテインメント小説を発表し、2015年には紫綬褒章を受章、2019年に菊池寛賞を受賞した浅田。「母の待つ里」はそんな浅田が「現代の日本」を舞台に据えた長編小説となっていて、現在までに26万部を突破している。

今回、吉永は初の浅田作品への出演となる。浅田との初競演について吉永は「浅田先生原作の映画に初めて出演させて頂くことになり、嬉しくて舞い上がっています」とコメント。浅田も「吉永小百合さんに『母の待つ里』のちよを演じていただくのは、昭和の時代に生まれ育ったひとりの小説家として望外の幸せを感じます」と応えている。

脚本は、テレビ番組を数多く手がけ、さらには、第81回米アカデミー賞外国語映画賞をはじめ国内外問わず数々の賞を獲得した『おくりびと』(08)を担当した小山薫堂。嵐の楽曲「ふるさと」の作詞や、自分のふるさとのキャラクター「くまモン」をプロデュースするなど、ジャンルを超えた様々な企画をヒットに導いてきた。映画の脚本は、『おくりびと』、『スノープリンセス 禁じられた恋のメロディ』(09)、『湯道』(23)以来、3年ぶりとなる。

そして、本作のメガホンをとるのは、前田哲。伊丹十三監督、滝田洋二郎監督、崔洋一監督、阪本順治監督、周防正行監督らの作品に携わり、1998年に相米慎二監督のもと、オムニバス映画『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』エピソード3で劇場映画監督デビュー。以降、『ブタがいた教室』(08)、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(18)、『老後の資金がありません!』(20)、『九十歳。何がめでたい』(24)と次々と話題作を手掛ける前田が、吉永と初タッグを組む。

撮影は岩手県遠野を中心に今年5月からスタートし、春夏編は7月にクランクアップ。今後は秋、冬の期間も撮影を行い、四季の移ろいを通して日本の原風景を切り取りながら、登場人物たちの心情や人間関係の変化を映しだす。撮了は来年1月を予定している。

ふるさとを持たない大人たちは、“母”との時間になにを見いだすのか?人と人との繋がりを描く物語に期待が高まる。

<監督、キャスト、スタッフコメント>

●吉永小百合(主演)

「15才で映画俳優になり、好運に恵まれて今日まで歩いて来ました。『母の待つ里』は、私にとって125本目の映画です。浅田先生原作の映画に初めて出演させて頂くことになり、嬉しくて舞い上がっています。そして、前田監督の若々しいエネルギーをしっかり受け止め、『心の母』をひたむきに演じたいと、祈る様な思いです。5月にクランク・インして、これから秋編、厳しい寒さのなかでの冬編の撮影に入って行きますが、スタッフ、キャストの皆様と共に、来年秋の公開に向けて力を尽くします」

●浅田次郎(原作)

「思い起こせば高倉健さんに『鉄道員』の佐藤乙松を演じていただいてから、四半世紀あまりの歳月が流れました。そしていま、吉永小百合さんに『母の待つ里』のちよを演じていただくのは、昭和の時代に生まれ育ったひとりの小説家として望外の幸せを感じます。私たちは人間らしい自然な営みを忘れて、便利さと快楽の追求でしかない不自然のなかで生きています。ちよさんはそんな私たちにとって、虚も実もない、あらたかな自然そのものです」

●小山薫堂(脚本)

「『ふるさと』への想いをクリエイティブの根幹にしてきた田舎者の自分が、『ふるさとを持たない人たちの心を描く』…これは私にとって一つの大きな挑戦でした。しかも原作は、敬愛する浅田次郎先生。そして主演はまさかの吉永小百合さん!この作品はいわば、都会の暮らしに疲れた大人たちを癒す現代のおとぎ話ですが、この夢のような座組での映画に携わること自体が、自分にとってのいちばんのおとぎ話でもあります」

●前田哲(監督)

「今回映画作りをご一緒してつくづく感じたことは、吉永小百合さんは心の中にいつも他者へのギフトを持ってられる方であるということです。それは、映画『母の待つ里』の主人公ちよが、悲しみも苦しみも寂しさも包むように全てを受け入れて、命ある限り懸命に『母』として生きていく姿そのものであります。損得もなく見返りも求めず、切実な思いに駆られて行動する姿そのものが希望であり、暗闇にさす光だと思っています。浅田次郎先生の原作にあるスピリットをしっかりと引き継ぎつつ、多くの方たちにギフトを届けることができるよう丁寧に制作しております。映画の完成までしばしお待ちください」

●岡田有正(企画、プロデュース)

「圧倒的な美しさと気品で時代を彩り、日本映画界の光であり続ける吉永小百合さんを主演にお迎えし、浅田次郎先生の『母の待つ里』を映画化できることを大変光栄に思います。不寛容さと孤独感が漂う現代において、本作は傷ついた人々に寄り添う母を通じて描かれる『誰もが思い当たる節のある現代の物語』です。どれほど時代が変化しようとも、決して失われてはならない人と人との繋がり、移ろいゆく日本の美しい四季や自然と共に、かけがえのない暮らしを時間をかけて丁寧に描きだし、映画館のスクリーンを通じて、『こころのふるさと』を世界の皆様へお届けいたします」

文/鈴木レイヤ

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