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SNSで話題になった「食い尽くし系夫」がヒントとなったワンシーンが話題!女児失踪事件に登場する不気味なキャラについて作者に聞いた

  • 2026.8.27
娘の失踪事件から10年。夫婦の関係はどうなっているのだろうか。 鳩ヶ森(@hatogamori)
娘の失踪事件から10年。夫婦の関係はどうなっているのだろうか。 鳩ヶ森(@hatogamori)

“夫”という生き物は、なぜ余計なひと言を言ってしまうのだろうか。「君は気にしなくていい」と言うなら、いちいち言わなくてもいいのに……。妻が心の中でそうつぶやく目の前で、夫は朝食に出された2人分のトーストとバターを、すべて自分のパンに塗ってしまう。2人の夫婦関係は破綻寸前。いや、10年前に4歳だった娘が行方不明になったあの日から、すでに壊れていたのかもしれない——。

10年前の女児失踪事件を追う「仮門」

犯人を予想する漫画「仮門」P001 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P001 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P002 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P002 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P003 鳩ヶ森(@hatogamori)
犯人を予想する漫画「仮門」P003 鳩ヶ森(@hatogamori)

SNSで連載中の「犯人を予想する漫画『仮門』」は、10年前に起こった女児失踪事件を読者とともに追っていくミステリー漫画である。第1話では不気味な行動を取る父親、第2話では母親の友人・杏美が登場。第3話では、行方不明になった娘の幼なじみで、現在14歳の砂羽と圭樹に焦点が当てられた。当時4歳だった2人は事件に関係ないように見えるものの、砂羽の意味ありげな発言が読者の心をざわつかせる。

2024年7月25日には最新話となる第4話が配信され、新たなキャラクターも登場した。物語が進むにつれて、登場人物たちはそれぞれ腹に一物抱えているような表情を浮かべ、読者の疑念は深まっていく。本作を描くのは、2023年2月に「第2回 朝日ホラーコミック大賞」の漫画部門で大賞を受賞した鳩ヶ森(@hatogamori)さんである。今回は第4話の展開や、作中に登場する“夫”のキャラクターについて話を聞いた。

“食いつくし系夫”から生まれた、朝食のバター問題

作中で描かれる“夫”のモデルとなったのは、SNSで話題になった“食いつくし系夫”だったという。「家族4人分の餃子を焼いたら子どもの分も含めほとんどたいらげてしまった」「食いつくされないように冷蔵庫に鍵をかけたら破壊しようとした」など、にわかには信じがたいエピソードが数多く報告されていたことから、鳩ヶ森さんは「もはやこれは現代の妖怪譚なんじゃないか、いつか漫画に描けたらいいな」と考えていた。

ただし、「仮門」に登場する“夫”は、いわゆる食いつくし系ではない。鳩ヶ森さんが描こうとしたのは、単に「気が利かない男」であり、根っこにあるものは同じだと考えているという。

その特徴を端的に表しているのが、2人分のバターを自分のトーストにすべて塗ってしまう場面だ。鳩ヶ森さんは、この人物を「妻の食べ物」に意識が向かない男として捉えている。妻も自分と同じように腹が空き、食べる人間なのだという当たり前の前提が、頭から抜け落ちているのだ。そんな男性を描こうとしたときに思い浮かんだのが、“朝食のバター”だった。

最後の1人が登場し、物語は解決編へ

第4話では新たなキャラクターが加わったが、これで登場人物がすべてそろったわけではない。まだ1人、未登場のキャラクターが残されている。その人物は麻衣の過去に関わる存在であり、登場をきっかけにストーリーは解決編へと向かっていくという。

「解決編に移行する前に、犯人を推理してみてくださいね」と鳩ヶ森さん。誰が犯人なのか、なぜ10年前の事件を引き起こしたのか。登場人物それぞれの言動や表情を注意深く観察すれば、隠された手がかりが見えてくるかもしれない。

10年前に起きた女児失踪事件。長い歳月を経て、いま再び事件をめぐる人々が動き始める。新たな人物の登場によって、これまで見えていた物語の景色も変わっていきそうだ。

■取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)

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