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72歳母「夜中に、走る音がして眠れないのよ…」築40年実家で発覚、捕獲には20万円超…“天井裏の住人”にゾッ

  • 2026.9.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。実家で暮らす親から、家の不具合について相談を受けた経験はないでしょうか。

電話で聞いただけでは様子が分からず、帰省して初めて事の大きさに気づくこともあります。今回は、実家の天井裏にハクビシンが入り込み、駆除と修繕に追われた事例を紹介します。

築40年の実家の母から届いた電話と市役所で聞いた捕獲の決まり

会社員のOさん(45歳)の実家は、築40年の木造2階建て住宅で、72歳になる母が一人で暮らしています。去年の秋、Oさんのもとに母から電話が入りました。

「夜中に、何かが天井を走る音がして眠れないのよ。ネズミにしては大きい気がするの」

母の様子を心配したOさんは、翌週に実家へ帰省しました。母が寝起きしている和室に入ると、天井板の一部に茶色いしみが広がっています。脚立を使って押し入れの点検口を開けると、鼻を突く強い獣のにおいが漂ってきました。

懐中電灯で天井裏を確認したところ、断熱材の上には、まとまった糞が残っています。翌日、Oさんは対策を尋ねるため市役所の環境の窓口へ向かいました。

担当者からは「天井裏に入り込むのはハクビシンやアライグマが多く、他の市民からも家屋の破損や糞尿被害の相談が寄せられている」と説明があります。Oさんは自分でわなを仕掛けるつもりでしたが、野生の鳥獣は許可なく捕獲できません。

無許可の捕獲は鳥獣保護管理法違反となり、罰則の対象になります。

捕獲器の貸し出し条件と専門業者が出した20万円台後半の見積もり

市には、委託業者が許可のもとで捕獲器を設置し、捕まった動物を回収する制度があります。この制度を使えば、Oさんの実家でも捕獲が可能です。ただし、利用には以下のような条件があります。

  • 申込者が所有して住んでいる家であること
  • 敷地内の屋外で通行人が触れない場所に置けること

申込者は毎日捕獲器を見に行き、動物が入っていたら市へ連絡しなければなりません。

えさも申込者が用意し、その代金は自己負担です。毎日捕獲器を確認し、動物が入っていた場合に市へ連絡するのは、一人で暮らす72歳の母には負担が大きいです。そこでOさんは、民間の専門業者に駆除を依頼しました。

業者の見積もりには、以下のような項目が含まれ、合計すると20万円台後半でした。

  • 捕獲のほかに屋根と外壁の隙間をふさぐ工事
  • 天井裏の糞の清掃と消毒
  • 傷んだ断熱材の入れ替え

業者によると、糞の量から春ごろには住み着いていたようです。説明を聞いた母は、Oさんに言いました。

「そういえば、音がしはじめたのは春ごろだったかもしれないわ」

Oさんは提示された見積もりで工事を頼み、作業は秋のうちに完了しました。

天井裏の動物被害を防ぐ3つの対策

天井の音やにおいに気づいたら、まず市区町村の環境や鳥獣の窓口に相談してください。自分で捕まえると法令違反になるうえ、捕獲器の貸し出しや委託業者による捕獲など、対応の仕組みが自治体ごとに違います。

捕獲したから安心とは言えず、侵入口をふさぐ工事も別途行う必要があります。捕獲後の封鎖は行わないと明記している自治体もあるため、業者には封鎖から清掃、消毒までを一つの見積もりで出してもらいましょう。

離れて暮らす実家に帰省した際は、家のまわりを一周してみてください。屋根と外壁の取り合い(部材どうしが接する部分)や換気口に隙間が空いていなければ、動物が入り込む心配は小さくなります。

参考:
アライグマ・ハクビシンによる被害でお困りの方へ(日野市)
ハクビシンやアライグマの被害でお困りの方へ(目黒区)



ライター:T.S(宅地建物取引士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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