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「使用停止となります」台風通過後も動かない駐車場…41歳男性が翌日夜まで車を出せなかったワケ

  • 2026.9.8
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理会社で10年以上の現場経験があり、マンション管理士の資格を持つライターのS.Kです。台風が近づくと多くの家庭で、ベランダの植木鉢を片付けたり、窓ガラスを補強したりと事前の備えを進めるのではないでしょうか。

しかし、室内の対策に意識が向く一方で、敷地内にある設備の確認は後回しになることが多いです。今回は、大型台風に伴う停電で機械式駐車場が止まり、翌日の夜まで車を出せなくなった事例を紹介します。

築15年のマンションに迫る大型台風と機械式駐車場の下段に残した車

Nさん(41歳・会社員)は妻と小学生の長男との3人暮らしで、築15年で総戸数60戸のマンションの7階に住んでいます。Nさんは自家用車を、敷地内にある機械式駐車場の下段に停めていました。

数年前の9月、大型の台風が地域に近づいた際、エントランスの掲示板に管理会社からの案内が貼り出されました。掲示には、ベランダの物を室内に入れることや排水口の掃除に加えて、機械式駐車場の注意点も書かれています。

「台風が接近した場合、機械式駐車場は使用停止となります」

まっさきにNさんは、ベランダの片付けと窓の戸締まりを済ませます。

翌日の午後には長男の通院の予定がありましたが、台風は朝までに抜ける見込みです。機械式駐車場に関する案内も目にはしていたものの、そこまでの被害は出ないだろうと考え、車の移動などは行いませんでした。

台風通過後も動かない駐車場の装置とタクシー移動になった翌日

夕方になり、Nさんは本格的に風が強まる前に買い物を済ませようと駐車場へ下りました。しかし、外はすでに風が強まり始めており、操作盤にはすでに使用停止の貼り紙が出ています。「傘がさせないほどの強風になると装置を使えない」というメーカーの基準に沿った措置です。

Nさんはあきらめて部屋に戻ります。そしてその夜、地域一帯が停電し、台風が抜けた翌朝以降も復旧しません。

機械式駐車場も止まったままで、下段に入れた車は出せません。その日の午後は長男の通院でしたが、Nさんは車をあきらめてタクシーを利用します。

「まさか停電のせいで、翌日の夜まで車が出せないとは思わなかった」

電気が戻って車を出せたのはその日の夜でした。

強風や停電に備えて機械式駐車場で確認したい3つの対策

台風の予報が出て、翌日に車を使う予定があるなら、装置が使用中止になる前に車を出しておきましょう。移動先には時間貸しの駐車場などから、自分で建物内を運転して上る自走式の屋内駐車場を選ぶと、強風による飛来物から車を守れます。

強風での飛来物による傷は原則として車両保険の補償対象となりますが、免責金額などの契約条件を事前に確かめておくと安心です。「停電したときに装置がどうなるのか」「復旧の連絡はどこから来るのか」は、台風シーズンが来る前に管理員や管理会社に問い合わせておきましょう。

車を地下に収める形式の装置では、大雨で水が入る心配もあります。使用中止になる基準や、事前に車を出すよう案内が出るのかも、あわせて確認してみてください。

参考:
Q&A(新明和パークテック)
マンション等集合住宅における大型台風対策について(中央区)



ライター:S.K(マンション管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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