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「飛びそうな物は片付けたのに…」台風前日に準備した40代男性、翌朝隣人に声をかけられた理由

  • 2026.9.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

台風が近づくと、ベランダや庭にある植木鉢、物干し竿などを室内へ移動する方も多いのではないでしょうか。

一方で、普段から屋外に置いている大きな物については、「重いから大丈夫」「今まで動いたことがないから飛ばないだろう」と考え、そのままにしてしまうこともあるでしょう。

しかし、台風による強風では、普段は動かない物でも思わぬ場所まで飛ばされ、自宅だけでなく隣家に被害を及ぼすことがあります。

今日は、台風前に「これだけは大丈夫だろう」と庭に残した物が隣家まで飛ばされ、思わぬトラブルにつながったAさんのエピソードをご紹介します。

「飛びそうな物は片付けた」台風前日の準備

住まいのトラブル相談会で出会った、40代男性のAさんの話です。

9月のある日、台風が接近するという予報を見たAさんは、前日のうちに自宅周辺の対策をしておくことにしました。庭に置いていた植木鉢や子どもの外遊び用のおもちゃを室内へ運び、物干し竿も風で飛ばされないように移動。一通り片付けを終えたところで目に入ったのが、庭の隅に置いてある樹脂製の屋外用収納ボックスでした。

収納ボックスの中には園芸用品や洗車用品などが入っており、ある程度の重さがあります。サイズも大きく、これまで強い風が吹いた日にも動いたことはありませんでした。

植木鉢やおもちゃのように簡単に飛ばされる物ではないと思い、収納ボックスは固定したり移動させたりせず、そのまま庭に置いておくことにしました。

夜中に聞こえた「大きな音」。それでも外には出ず…

その日の夜、台風が近づくにつれて雨風は次第に強くなっていきました。

深夜になると、窓の外から「ガタン」と大きな音が聞こえることもあり、Aさんは庭に置いた収納ボックスのことが一瞬頭をよぎったそうです。

しかし、外はすでに激しい雨と風。

「今から外に出るほうが危ない」

そう考えたAさんは様子を見に行かず、家の中で台風が過ぎるのを待つことにしました。(風雨が強まってから屋外へ出るのは危険です。気になる物があったとしても、無理に確認しに行かないことが大切です)

翌朝、風が収まってから庭へ出たAさんは、ある異変に気付きました。いつも庭の隅に置いていたはずの収納ボックスが見当たりません。

「あれ?収納ボックスは?」

妻や子どもに確認してみましたが、誰も移動させていないとのこと。不思議に思いながら周囲を確認していると、隣人から声をかけられました。

「Aさん!これ、お宅の物ですよね?」

隣家まで飛ばされていた収納ボックス

Aさんが隣家を見ると、自宅の庭に置いていた収納ボックスが外壁にぶつかった状態で止まっていました。どうやら、台風の強風によって隣家の敷地まで飛ばされてしまったようです。

収納ボックスのふたも外れ、中に入れていた軽い園芸用品などが周辺に散らばっていました。

Aさんはすぐに隣人へ謝罪し、一緒に周囲の状況を確認することにしました。すると、隣家の外壁には、収納ボックスが接触したと思われる傷が見つかります。

「まさか、こんな重い物が飛ぶとは思っていなくて…。本当にすみません」

幸い、窓ガラスが割れたり、人に当たったりする被害はありませんでした。しかし、隣家の外壁には傷が残っており、台風による飛来物被害は原則として法的な賠償責任が生じないケースが多いものの、今後のご近所付き合いを考え、Aさんは隣人と相談したうえで、修繕費用を負担することになりました。

Aさんは今回の出来事を振り返り、「もし窓ガラスに当たっていたら」「もし人に当たっていたら」と考えると、怖くなったそうです。

台風前は「普段動かない物」も確認する

台風への備えというと、植木鉢や物干し竿など、軽くて飛ばされやすい物に目が向きがちです。しかし、普段は簡単に動かない物についても注意する必要があります。

たとえば、屋外用収納ボックスやゴミ箱、ガーデン用品などは、強風によって移動したり、ふたや部品だけが外れて飛ばされたりする可能性があります。

特に収納ボックスは本体の重さだけで判断せず、ふたがしっかり閉まっているか、風の影響を受けやすい場所に置かれていないかなども確認することが大切です。製品の使用方法も確認し、必要に応じて安全な場所へ移動するなど、適切に対策しておきましょう。

また、台風が接近してから慌てて片付けようとするのは危険です。雨風が強まってから屋外へ出ることは避け、台風の接近が予想される場合は、安全に作業できる段階で庭やベランダを確認しておきましょう。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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