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「まだ成長しています!」20年前、水着が合わなくなったと笑った“癒し系グラドル” 40代で朝ドラの“母親役”へ…その現在地

  • 2026.9.30
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2006年2月、テレビ東京ドラマ「2nd ハウス」で取材に応じる磯山さやか(C)SANKEI

20年前の2006年9月、磯山さやかは都内で写真集『IS』の発売記念握手会を開いた。600人のファンを前に、当時22歳の磯山は「まだ成長しています!」と言い切ってみせた。

去年あたりから急に大人っぽくなったと言われると明かしつつも、そこで澄まし顔を決め込むわけではない。最近は水着が合わなくなってきて、と続けたうえでの一言だった。

自分の身体の変化を過剰に恥じらうことも、深刻ぶることもなく、カラッとした笑いに変えてしまう。本人の屈託のなさに、読んでいるこちらの肩までふっと軽くなる。

少女から大人へのグラデーションを閉じ込めた一冊

2年ぶりの写真集となった『IS』は、長野県上田市で撮り下ろした写真に加え、19歳からの秘蔵カットも惜しみなく詰め込んだ特別な一冊だった。

2004年に『美しい十代』『ism』と立て続けに写真集を世に送り出し、CMなどを通じて次代の「癒し系」として脚光を浴びていた頃だ。グラビアの枠を越えてお茶の間へと認知を広げていく過渡期でもあった。少女から大人の女性へと移り変わる繊細なグラデーションを、まるごと読者に差し出すような構成には、どこか彼女らしい大らかさと贅沢さがあった。

“スコアブックが書ける”グラビアアイドルの本気

この握手会で、写真集の話と並んで語られていたのが、野球の仕事の充実ぶりだった。

高校3年間を野球部のマネージャーとして過ごし、特技はスコアブックをつけること。単に野球好きを公言するのとは違い、試合の行方をシートに刻んできた人の眼差しには、熱狂の奥に確かなリアリズムが宿る。

TBSラジオの野球番組への出演を経て、この握手会の翌月には自著『磯山さやかの「女子マネ」野球主義!』も上梓。華やかな水着姿で誌面を飾りながら、グラウンドの泥や汗の匂いまで自分の言葉で語ることができた。

40代で笑わせた“最後の写真集”詐欺

月日は流れて2025年10月、磯山はデビュー25周年を記念した写真集『余韻』を出した。オーストラリアのケアンズで撮った一冊だ。

発売記念の会見では、まさか40代でグラビアの写真集を出すとは考えていなかったと明かし、「毎回“最後の写真集”詐欺みたいになってるんですけど…」と報道陣の笑いを誘った。

40代を迎えてなおグラビアを求められ、新作を世に送り出す。本人は、正直ここまで芸能生活を続けているとは思っていなかったと振り返り、くじけずに続けてきた自分を褒めたいとも口にした。それでも何より印象的なのは、そのキャリアを神格化せず、自ら「詐欺」と笑い飛ばしてしまう軽やかさだ。

22歳で「まだ成長しています」と言い切っていた人は、40代になっても自意識を重たく抱え込むことなく、ユーモアとともに現在地を差し出す。変わらないその愛嬌に、思わず頬が緩んでしまう。

そして朝ドラの母親役へ

そして2026年7月、磯山は連続テレビ小説『風、薫る』の画面にいた。演じたのは、造り酒屋の嫁で、登場人物の一人・久の母親でもある長見サワだ。ある日突然、久のいる寮を訪ねてくる役どころだった。

かつて握手会で急に大人っぽくなったと言われていた22歳が、朝ドラでは娘を持つ母親を演じた。

もし本棚に当時の『IS』が眠っているなら、ぜひ一度ページを開いてみてほしい。そこに写る彼女と、朝ドラで演じた母親のサワが、1本の確かな線で繋がっていることに気づくはずだ。


※記事は執筆時点の情報です

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