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16歳上ギタリストとの“電撃婚”から19年。公私ともに寄り添い続ける【美人女優】との歩み

  • 2026.9.9
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2006年10月、フジテレビ系ドラマ「役者魂!」制作発表に出席した松たか子(C)SANKEI

松たか子の夫は、ギタリストで音楽プロデューサーの佐橋佳幸だ。16歳差の二人が結婚したのは2007年12月。その翌年には、北京五輪の日本代表選手団を応援する楽曲にそろって参加している。

松の歌声を聴くとき、演奏や編曲を担う人まで意識する機会は多くないかもしれない。けれども、作品に記された名前をたどると、歌い手と音楽家、俳優と演奏家として仕事を重ねてきた二人の姿が見えてくる。

あのイントロを弾いていた人

佐橋は1983年、バンド・UGUISSのメンバーとしてデビューした。バンドの解散後は数々のレコーディングやコンサートに参加し、作曲、編曲、プロデュースにも活動を広げている。

その仕事を身近に感じられるのが、小田和正の『ラブ・ストーリーは突然に』だ。冒頭のギターを弾いたのが佐橋である。歌が始まる前の短いフレーズにも、演奏家の仕事は残る。名前を知ってから聴き直すと、なじみの曲にもう一人の作り手が見つかるのが面白い。

そして、松と知り合ったのも音楽の仕事を通じてだった。出会いは2001年で、結婚はその6年後となる。二人の歩みには、夫婦になる前から音楽を仕事にする者同士の接点があった。結婚後の共演を見ていくうえでも、この順序は押さえておきたい。

応援の歌に声を重ねる

結婚翌年の2008年6月に発売されたのが、北京五輪日本代表選手団の公式応援ソング『笑ってみせてくれ』だ。佐橋を中心に結成された音楽家の集団・BAND FOR “SANKA”による楽曲で、松もボーカルとして参加した。二人にとって、結婚後初めての共演となった作品である。

制作の中心を担ったのは佐橋、小田和正、トータス松本。歌い手には松のほか、平原綾香や藤井フミヤらも加わった。さまざまな歌声が集まる中で、佐橋は制作を担い、松は声を重ねる一人として関わっている。

夫婦としての最初の共演が、多くの音楽家とともにつくる応援歌だった点に二人の仕事の広がりを感じる。それぞれが持つ技術を持ち寄り、ほかの歌い手たちと一つの曲を完成させる。二人が並ぶ場所には、音楽の仲間もいた。

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2014年1月、舞台「もっと泣いてよフラッパー」の製作発表で劇中歌を披露する松たか子(C)SANKEI

芝居と歌を支える生演奏

2014年には、音楽劇『もっと泣いてよフラッパー』でも仕事が重なった。舞台となるのは、1920年代の空想の街・シカゴ。クラブの踊り子やギャングたちの恋が交錯する世界で、松は踊り子を夢見る主人公のジルを演じた。

佐橋は演奏家のDr.kyOnとのユニット・ダージリンとして、音楽監督と編曲を担当。俳優も加わるバンドが、劇中の音楽を全曲生演奏する舞台だった。音楽が物語の進行とともにあるこの作品には、松の芝居と歌、佐橋の音楽づくりが同時に収まっている。

同年1月の製作発表では、佐橋がギターを弾くバンドをバックに、松が劇中歌を披露している。歌いながら後ろを振り向き、笑顔を見せる場面もあった。歌う人と演奏する人が同じ場所に立つことで、音源のクレジットだけでは見えにくい仕事の関係が、目の前の光景になる。

応援歌では複数のボーカルの一人だった松が、ここでは物語の登場人物を生きる。その歌を含む舞台全体の音楽に佐橋が関わる。同じ共演でも、作品が変われば二人の役割も変わっている。

二人の名前が並ぶ一曲

さらに、松が自ら書いた歌にも佐橋の名前がある。2017年12月発売のアルバム『明日はどこから』には、腕時計ブランド・セイコー ルキアの2015年テーマソング『笑顔をみせて』が収められている。作詞と作曲は松、編曲は佐橋だ。

この組み合わせは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』の主題歌『明日はどこから』にも続く。歌声で作品を届ける松は、言葉とメロディーをつくる人でもある。そして、その曲を編曲するのが佐橋。歌う場面より前の、楽曲を形にする仕事でも二人はつながっていた。

作品の名前だけを見れば、時計のテーマソングと朝ドラの主題歌は別々の仕事に映る。だが、作詞・作曲と編曲の欄まで見ると、そこに共通する作り手がいる。

曲を聴く楽しみがもうひとつ

結婚翌年の応援歌、音楽劇での生演奏、そして松が書いた楽曲の編曲。二人の仕事をたどると、共演という言葉の中に、いくつもの関わり方があることに気づく。

佐橋を松の夫として知ることは、聴きなじんだ歌をつくった人へ目を向けるきっかけにもなる。松の歌声を聴いたあと、作詞、作曲、編曲の名前を見てみる。二人がそれぞれ何を担ったのかを知れば、その一曲を聴く楽しみがもうひとつ増える。


※記事は執筆時点の情報です

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