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CMから流れた「た〜らこ〜」の少女はどこいった?ブームを彩った2人のその後

  • 2026.9.10
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2006年12月、「2006ユーキャン新語・流行語大賞」授賞式に出席したキグルミ。ハルカ(左)と、レナ(C)SANKEI

頭に大きなたらこをかぶり、歌って踊る2人の小学生。2006年にCDデビューしたキグルミは、『たらこ・たらこ・たらこ』を歌う姿で注目を集めた。ハルカとレナがそろって活動した期間は長くなかったが、あの歌には続きがある。2人はそれぞれの道へ進み、曲は子どもたちが一緒に踊れる形へと広がった。歌い手のその後と、歌が残った過程をたどると、ブームの別の表情が見えてくる。

たらこをかぶった2人が主役に

始まりは、2004年に放送が始まったキユーピー『あえるパスタソース たらこ』のCMだった。たらこキユーピーというキャラクターと、たらこの名を繰り返すメロディー。その組み合わせから生まれた人気が、2006年9月のCD発売へつながる。

CDのために歌を録音したのが、当時小学4年生のハルカと小学6年生のレナだった。CMで耳にした短い歌に、2人の顔と踊る姿が加わったことになる。同年には日本レコード大賞の特別賞も受賞した。パスタソースの宣伝から始まった曲が、歌手のヒット曲として扱われるまでになったのだ。

その広がりを物語るのが、CDに付いた特典だ。初回限定盤にはたらこキユーピーの携帯ストラップやステッカーが入り、ダンスの踊り方も付いていた。さらに12月には、クリスマス版の歌とダンス映像などを収めた商品も発売された。耳で覚え、姿をまねし、キャラクターを持ち歩く。曲に触れる楽しみが、聴く時間の外にも用意されていた。

かぶり物を脱いだあとの時間

しかし、初代の2人には早くも次の節目が訪れる。2007年6月、ハルカは学業に専念するためキグルミを卒業した。レナは活動を続け、11月にはミキとケイが加わって3人組となる。そして2008年4月にはレナも卒業し、キグルミは新メンバー2人へと受け継がれた。

レナこと志村玲那は、俳優の仕事へ進んだ。2008年には日本テレビ系ドラマ『正義の味方』で、志田未来が演じる主人公の友人役を務めている。歌って踊る小学生だった姿から、物語の中の人物を演じる仕事へ。その後、中学3年の受験期には芸能活動をいったん休み、高校入学を機に復帰した。

さらに2025年5月には結婚を公表し、2026年3月には第1子の出産も公表した。たらこのかぶり物の印象が鮮明なほど、その後に重ねた年月の長さに気づかされる。卒業、俳優としての仕事、活動を休む時期、そして家庭の節目。レナの歩みには、ヒット曲のイメージだけでは見えない変化があった。

ハルカが学業を選び、レナが別の仕事へ進んだところで、初代キグルミの時間には区切りがついた。一方で、歌を楽しむ場所はその後も増やされていく。

次に踊るのは園児たち

2009年、キユーピーはCMソングをアレンジした『たらこキユーピーダンス』を制作した。振り付けは、子ども向けの創作あそびで活動するたにぞうが担当。幼稚園や保育園の園児、小学校低学年の子どもたちが、運動会や発表会で踊れる内容だった。

曲の長さは2分20秒。催しで使いやすい長さに整え、振り付けの解説も公開する。先生向けの研修会では、歌詞や振り付けのシートを添えたDVD・CDセットの配布も企画された。子どもたちに歌を届けるために、教える大人が使いやすい形まで考えられていた点が興味深い。

2012年には、ヒップホップを取り入れた音楽へとアレンジを更新。幼児向けの動きを組み込んだ新しいダンスがCMにも登場し、先生向けに映像や音源を届ける取り組みも続いた。同じメロディーを核にしながら、踊り方と使う場面を変えていったのである。

歌手の踊りをまねする楽しみに、園や学校でみんなと踊る楽しみが重なる。映像や振り付けを手がかりに、先生も歌を届ける役を担えるようになる。ブームを知らない子どもでも、その日の遊びとして出会える。歌を長く残すうえで、この参加しやすさは大きかったと考える。

あの歌には次の出番がある

たらこキユーピーは2024年に誕生20周年を迎えた。その歩みを振り返ると、CM、CD、振り付け映像、園児向けダンスと、同じ歌に新たな出番が作られてきたことがわかる。初代キグルミの2人が印象に残した歌を、別の子どもたちも楽しめるようにする。その工夫が、懐かしい曲を再び使える曲にしてきた。

2人の少女はそれぞれの道へ進み、歌もまた別の場所へ進んだ。あのブームの続きを感じさせるのは、たらこのかぶり物とともに、次に踊る人を迎えられるメロディーなのである。


※記事は執筆時点の情報です

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