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『夕やけニャンニャン』の会員番号36番から40年。初登場1位から記念ライブ開催までの歩み

  • 2026.9.10
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2005年11月、「甘露なごほうび2」「ピラティス道」の発売記念サイン会を行なった渡辺満里奈(C)SANKEI

渡辺満里奈のデビュー40周年には、歌を聴く楽しみが待っている。2026年3月に『Ring-a-Bell』のデラックス版が発売され、秋から冬には記念ライブも予定されている。フジテレビ系『夕やけニャンニャン』の会員番号36番。そんな紹介から始まった彼女は、テレビでおなじみの顔になり、暮らしの楽しみを届ける人にもなった。時代とともに、私たちはどんな満里奈にひかれてきたのだろう。

会員番号のその先へ

1986年、おニャン子クラブの一員として芸能活動を始めた渡辺満里奈は、同じ年の10月に『深呼吸して』でソロデビュー。楽曲はランキング初登場1位を記録した。会員番号とともに覚えられた少女に、今度は自分の歌で応援を集める場所ができたのだ。

グループ解散後、その活躍の場はテレビや雑誌へと広がっていく。平成の彼女を思い浮かべるなら、日本テレビ系『おしゃれカンケイ』での司会も外せない。古舘伊知郎とともにゲストを迎え、スタジオの女性たちからの質問を交えながら、その人の素顔に近づく番組だった。

歌番組では自分が視線を集め、トーク番組ではゲストの話に耳を傾ける。画面に映る仕事でも、求められる役割はずいぶん違う。誰かと並び、相手の魅力を届ける側にも立つ。その変化に、渡辺満里奈のしなやかさが見える。アイドル時代の名前に加えて、番組を一緒に楽しむ相手としても顔が浮かぶようになった。

本を閉じても続く楽しみ

テレビを離れたところにも、彼女に親しむ入り口がある。台湾への旅、食べる楽しみ、ピラティス、手芸。関心の先をたどると、少し体を動かしたくなったり、何かを作ってみたくなったりする。

2005年の『ピラティス道』では、自ら実践する姿を写真で見せ、トレーナーの指導とともに運動を紹介した。憧れの姿を眺めるだけだった読者も、ページを開けば自分の体で試す側に回れる。タレントの本が、日々の小さな行動につながる一冊になる。

2011年の『nuuamu手帖』も楽しい。雑誌『LEE』の手づくりエッセイに、詳しい作り方を添えた本だ。縫う、編む、刺繍する。手を動かす楽しみが、読む楽しみにもつながっている。

食や旅にまつわる本も含め、彼女の発信には暮らしへ持ち帰れるものがある。完成した姿に憧れるだけでなく、自分も少しやってみる。その近さが、平成の渡辺満里奈に加わった魅力なのだと思う。

今の歌声で会いたい

そして令和の今、手に取るものに、もう一度レコードやCDが加わった。

2026年3月に発売された『Ring-a-Bell 30th Anniversary Deluxe Edition』は、大瀧詠一がプロデュースした1996年のミニアルバムの30周年記念盤だ。未発表曲が加わり、CDとアナログ盤で届けられた。大貫妙子による『高い空遠い街』も収録されている。

会員番号36番の記憶から聴き始めても、その先で出会うのは、歌い手として残してきた作品だ。テレビや暮らしの本で彼女を知った人なら、歌声からまた別の一面に触れられる。昔を懐かしむ入口と、初めて聴く入口が、同じ一枚にあるのがうれしい。

秋からは歌う彼女に会える予定も続く。10月はビルボードライブ大阪、11月はビルボードライブ東京、12月は恵比寿The Garden Hallで40周年の記念ライブが予定されている。長く手元にある曲も、最近知った曲も、今の歌声で出会い直せる機会になりそうだ。

好きになるきっかけはまだ増える

昭和には、自分の歌に応援を集めた。平成には、番組を支え、旅や手仕事を通して日々の楽しみを分け合った。そして令和には、積み重ねてきた音楽を聴く機会が生まれている。

渡辺満里奈の40年をたどると、人気はひとつの形に収まらないと感じる。歌を聴きたい、番組を見たい、本を開いて何か試したい。好きになるきっかけが増えるたび、彼女との距離も少しずつ変わる。会員番号36番を覚えている人にも、今の活動から出会った人にも、この秋、新しく楽しみにできるステージがある。


※記事は執筆時点の情報です

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