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コースターが可愛いバーは良いバーだ。直感を信じて店を選んでみよう。今回は、吉祥寺で27年間愛され続けている『BAR WOODY』へ。

  • 2026.8.26

『BAR WOODY』

『BAR WOODY』コースター

札幌出身の店主といい音によって生まれる、ウッディな温もり。

2026.08.26 photo: Kazuharu Igarashi text: Eri Machida

『BAR WOODY』内観

「吉祥寺は何も事件が起きないんです」。穏やかなこの街の雰囲気に惹かれて店を構え、27年間愛され続けている『BAR WOODY』。システムエンジニアとして働いていた店主の田中雅博さんがバーテンダーの道に進んだのは30歳のとき。会社を辞め、渋谷、六本木、吉祥寺のバーで働き、37歳で独立した。

「心が疲れてしまって会社員を辞めたんです。音楽を聴きながら働ける環境が良かったのでバーかカフェをやりたいなと思っていて、当時はお酒が得意ではなかったのですが、バーを選びました」

店内にはブルースやジャズのレコードが流れる。自身も店で楽器を弾くことがあり、都内のライブハウスで月に1、2回ほどライブに出演している。

また、田中さんはカクテルの名手でもある。「オーダーをいただいたら一生懸命作ります! という気持ちです。海外のお客さんから“ジンバジルスマッシュ”という珍しいオーダーが入ったらベランダで育てているバジルを摘んできて作ったり、フロリダ産のグレープフルーツがあればソルティドッグを、夏は自家製ザクロシロップを使ったプラムのカクテルを作ったり。季節の素材やそのときあるものを組み合わせるのが好きですね」。常にカクテルのことを考えていて、この日飲んだ「五月雨の夜」は『祇園サンボア』の坪庭を見て閃いた一杯だ。

3人以上の来店は断っているため、しっぽりと過ごせる。「うちは友だちのいない人が来るんです。というのは冗談ですが、ほっといてほしい日ってありますよね。1人になりたいときにぴったりな場所でありたいんです」

一人落ち着いて過ごせることが約束されている、それだけで足を運ぶ理由になる。しかも田中さんがその日の気分にぴったりはまる1杯に出合わせてくれる。この贅沢を誰にも邪魔されまいと静かに大人が集う場所なのだ。

五月雨の夜
五月雨の夜¥2,180サントリーローヤルと和三盆を溶かしたシロップを4:1で合わせたカクテル。和三盆の甘みに負けないよう味のしっかりしたウイスキーを選んでいる。ある5月の雨の日、山崎蒸溜所の見学帰りに立ち寄った『祇園サンボア』の坪庭から着想を得て作った、国産の素材だけで完結させた一杯。
五月雨の夜
地元が北海道神宮の近くで自然が身近な環境で育った田中さん。木のぬくもりを感じるようなあたたかな場所をイメージし店名を付けた。コースターのロゴは、内装と同じデザイナーに依頼した。
店主の田中雅博さん
特注の長いマドラーでステアする店主の田中さん。好きなウイスキーの飲み方は、ソーダ割りと氷を入れたグラスにウイスキーと冷たい水を1:1の割合で注ぐハーフロック。お店には「五月雨の夜」の他にもアイリッシュウイスキーと紅茶を使ったアイリッシュティーカクテルなど、ウイスキーを使ったオリジナルカクテルがある。
『BAR

BAR WOODY

東京都武蔵野市吉祥寺本町1-10-8 山崎ビル3階
0422-22-0860
15:00~23:00(L.O 22:30)
不定休

Instagram
https://www.instagram.com/barwoody_masahirotanaka/

Official Website
https://www.bar-woody.com/

1999年5月オープン。喫煙可能で葉巻も販売しており愛煙家も集う。大きな窓を開けて換気していることもあり、煙たさはなく店内の空気は清々しい。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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