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「後でまとめて会計でいいよ」外国のバーで会計しようとした私たち。笑顔で見送られた瞬間

  • 2026.8.7
「後でまとめて会計でいいよ」外国のバーで会計しようとした私たち。笑顔で見送られた瞬間

動物園のあとのバーで

友人二人と、思いきってオーストラリアへ旅に出ました。

シドニーの空はどこまでも青く抜けていて、二十代の私たちには、目に映る何もかもがまぶしく見えました。

コアラやカンガルーを見に動物園をたっぷり巡ったあと、南半球の強い日差しですっかり喉が渇いた私たち三人は、通りかかった路地裏の小さなバーへ、吸い込まれるように入りました。

カウンターで先に注文して支払う仕組みのようで、私はビールを、友人たちは色あざやかなカクテルを頼みました。

財布を取り出して支払おうとすると、店員がなぜか笑顔で首を振るのです。

「後でまとめて会計でいいよ」

そう言われたように聞こえました。

てっきり先払いの店だと思っていたので少し不思議でしたが、深くは考えず、私たちは冷えたグラスを手に奥の席へと運びました。

お会計をお願いすると

キンと冷えたビールは驚くほどうまく、旅の思い出話に花が咲きました。

慣れない海外での緊張もほぐれ、笑い声が絶えません。

ひとしきり飲んだところで次の店へ移ろうとなり、私は再びカウンターへ向かいました。

覚えたての英語で、ゆっくりと支払いを頼みました。

「お会計をお願いします」

すると、レジの奥に立っていた店員が、にっこり笑ってこう返したのです。それは、まるで思いがけない一言でした。

「You are free」

あなた達は無料だよ、という意味でした。

一瞬、頭が追いつかず、私たち三人は顔を見合わせて、思わず「えっ」と声をあげてしまいました。

笑顔の見送り

聞き間違いかと、もう一度たずねても、返ってくる言葉は同じ。

ふと見れば、レジのまわりには屈強な男性店員が集まっていました。

四人そろって、こちらへ向けて満面の笑みで大きく手を振っています。

何がなんだか分からないまま、お礼を言う暇もなく、私たちもつられて、ぎこちなく手を振り返しました。

結局、何が起きたのか分からないまま、苦笑いで店をあとにするしかありませんでした。

一日に一組だけの無料サービスでもあったのか、それとも日本から来た客が珍しかったのか、真相はいまも分かりません。

ただ、あの店員たちの底ぬけに明るい笑顔だけは、今でもはっきりと胸に残っています。

言葉も満足に通じない土地で受け取った思いもよらない親切が、この旅をいちばん温かい一場面にしてくれました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

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