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【田中みな実さんインタビュー】板挟みで頑張る世代だからこそ自分で自分を褒めてあげてほしい

  • 2026.8.26

Tanaka Minami 田中みな実

出典:シティリビングWeb

映画「5秒で完全犯罪を生成する方法」で物語の鍵を握る女優・七希を演じる田中みな実さん。

「映画は大抵、撮影してから公開されるまで1年以上はかかると思うのですが、本作は今年の1月に撮影して、9月に公開される異例のスピード感です。撮影していた当時は思いもしなかったような、生成AIについて考えさせられる出来事が起きるなど、怖さを肌で感じています」

七希は生成AIを心のよりどころにしている。

「はじめは生成AIを利用する立場だったのに、いつの間にか逆転して翻弄されるようになってしまいます。しかも当人はそのことにすら気づいていない。強くあろう、信念を貫こうとするも、簡単にねじ伏せられてしまう。加えて、七希は女優として常にたくさんの目にさらされているという特殊な環境下で、どんどん自分を見失っていきます」

自身の心のよりどころは“過去の経験”。

「友人や尊敬する人など、誰かや何かをよりどころにすることに危うさを感じるようになりました。思うような結果にならなかったときに誰かのせいにしたくもない。年齢を重ねた現在は、自らの経験から導き出されるものを信じることにしています」

俳優のキャリアを重ねる田中さん。

「活躍の場を広げたくて局アナからフリーランスになったけれど、各局には局のアナウンサーがいて自分の入る隙なんてありませんでした。若さと勢いだけで飛び出してみたものの、丸腰で出てきてしまったような気持ちになり、この世界の厳しさにすぐに直面することに。俳優業を始めたときは勝手に“私にはできない”と決めつけていましたが、気付けばライフワークになっています。新しい役をいただく度に壁にぶつかるので、飽きる暇もありません。幸せで、なかなか難儀な仕事に出合えたと感じています」

「30~40代は、下も増えて、上からの重圧もあり、板挟みの世代だと思います。一定の成果を出すのが当たり前で、感謝もされづらい。フラストレーションを感じる立場だと思いますが、そんなときこそ自分で自分を過度に褒めてあげてください。自らをギューッと抱きしめるだけでも癒やし効果があると思います。私も現場でよくやっています(笑)」

田中みな実さんの“働く”インフラ

Q.生成AIを活用していますか?

翻訳機能的に使っています。海外の友達とやりとりをするときにフランクな表現を調べるとたくさん出てくるので便利ですが、それ以外はほとんど使っていません。というか、使い方が良く分からないのと、個人情報の流出を過度に恐れてしまいます。

Q.30代を振り返っての感想と、40代の展望は?

30代を振り返ると、ぶりっ子のイメージから、受け持ったバラエティー番組の影響もあり、たちまち、あざといキャラクターへと変化を遂げ、30代半ばで独身の口うるさいこじらせキャラに(笑)。今は美容の人というイメージなのかな。職業は俳優のつもりですが…。意図せず周囲がキャラクターを変遷させていきました。それに抗うつもりもありません。これまでは自分の好きなことをがむしゃらにしてきたけれど、40代は人や環境へ感謝をしながら、周囲を見渡せるほどの余裕のある人になりたいです。

【Check】

出典:シティリビングWeb

9月11日(金)から全国公開

(C) 2026 Gaga Corporation/Storm Labels Inc./Studio i3

遠い未来の絵空事とは言えなくなった“if”の物語をオリジナル脚本で描く完全犯罪サスペンス。航(重岡大毅)は、妹の幸来(原菜乃華)が意図せず起こしてしまった殺人を隠ぺいするため生成AIを駆使する。無事やり過ごせたように思えた中、思いもよらぬ展開を見せ始めた事態の真相を探るうち、航はトップ女優・七希(田中みな実)の存在にたどり着くのだが…。

【PROFILE】

1986年生まれ、埼玉県出身。2019年の「絶対正義」でテレビドラマ初出演。映画「ずっと独身でいるつもり?」で映画初主演を務める。近年の主な出演作に、ドラマ「あなたがしてくれなくても」「Destiny」「ギークス~警察署の変人たち~」「ブラックペアン シーズン2」「愛の、がっこう。」「フェイクマミー」など。9月17日(木)から配信されるNetflixシリーズ「ダウンタイム」に出演

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/大川晋児、ヘアメイク/paku☆chan、スタイリスト/西野メンコ

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