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獣医も驚くやんちゃボディの暴走猫・ゴメスと強キャラ家族が巻き起こす、予測不能な日常を描いた爆笑コミックエッセイ【書評】

  • 2026.8.25

【漫画】本編を読む

『ゴメスが見てる!?』(ヤマモト喜怒/KADOKAWA)は、一匹の自由すぎる猫・ゴメスと、その猫に振り回されながら暮らす飼い主家族の日常を描いたコミックエッセイ。夫婦と赤ちゃんのにぎやかな家庭にやってきた新たな同居人が、平凡な毎日を騒がしく、愛おしいものへ変えていく。爆笑必至の独特なタッチと、ふと胸があたたかくなる優しさが同居する人気作だ。

本作最大の魅力は、タイトルどおり「ゴメスが見ている」ことで生まれる独特の面白さにある。保護施設からやってきたゴメスは、獣医も驚くほどの大きな体で、破壊力抜群のやんちゃな猫だ。ふすまを開けて押し入れに入り込んだり、マウスパッドの上で寝てしまったり、ゴメスのとにかく自由な姿は猫と暮らしたことがある人ならわかるだろう。人間の思惑などおかまいなしに動き回り、図ったかのようなタイミングで邪魔をし、なぜか一番目立つ場所に陣取る。その自由奔放さが家族の日常に予測不能な笑いを生み出していく。猫好きなら「あるある」とうなずき、そうでなくても思わず吹き出してしまうはずだ。

そして、描かれる家族もまた強烈だ。個性的な母ちゃん、存在感たっぷりの父ちゃん、元気いっぱいの娘さんもゴメスの奔放さに負けていない。1巻、2巻を通じて読むと、ゴメスと成長していく娘さんの距離が徐々に変化していく様子など、関係がより深まっていくのも見どころだ。相変わらず理不尽で予測不能なのに、気がつくと前よりもっと愛おしくなっている。時間の積み重ねがしっかり感じられるはずだ。

猫との暮らしは、思い通りにはならないからこそ面白い。本作はその尊さをしっかり感じさせてくれるだろう。疲れた日に開けば、間違いなく元気をもらえる作品だ。

文=Y・イノウエ

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