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彼女の誕生日だけ盛大なサプライズをやめた私が、10年前の手帳を見せた理由

  • 2026.8.25
ハウコレ

彼女の誕生日には、毎年2人でランチをして、小さな贈り物を渡していました。「手を抜いてない?」と聞かれたとき、説明しなかった10年間が、彼女を不安にさせていたと分かりました。

盛大に祝えば喜ぶと思っていた

友人の誕生日にレストランの個室を予約したり、写真を集めた動画を作ったりするのは、たいてい私でした。準備を考える時間も含めて好きで、喜んでもらえると次は何をしようかと考えます。

彼女にも以前は、同じような祝い方をしていました。就職1年目の誕生日には、大勢の友人を集めてサプライズパーティーを開きました。

店の予約も飾りつけも私が進め、当日は成功したつもりでいました。しかし、主役の彼女は端の席に座り、周囲の話へ相づちを打っている時間が長かったのです。

帰り際に「楽しかった?」と聞くと、彼女は少し間を置いて「うん」とだけ答えました。

私だけで祝い方を変えた

帰宅後、手帳の誕生日のページに書きました。

「あなたが一番疲れた顔をしてたから」

来年からは大人数を集めず、2人で食事をしようと決めました。手書きのカードと、日常で使える小さな贈り物を渡す形に変えました。

彼女のために変えたつもりでしたが、本人へ希望を聞いたわけではありません。あのパーティーが負担だったと認めるのが怖くて、「大人数は苦手だった?」と確認できなかったのです。

理由を話さなかったのも同じでした。彼女へ配慮しているつもりで、自分が失敗を認めずに済む方法を選んでいました。

説明しないまま毎年同じ祝い方を続け、彼女がどう受け取っているかを考えなくなっていました。

「手を抜いてない?」と聞かれて

今年も2人でランチをして、手書きのカードと湯のみを渡しました。帰り道、彼女から聞かれました。

「私の誕生日だけ、手を抜いてない?」

責める言葉に聞こえましたが、そう思わせたのは私です。ほかの友人には準備の過程まで見える祝い方をして、彼女には理由を伝えず、簡単に見える形だけを続けていました。

私はその場で説明せず、「数日後、見てほしいものがある」と伝えました。言葉だけで話すより、当時の自分が残したメモを見せようと思ったからです。

数日後、10年前の手帳を持ってカフェへ行きました。彼女の誕生日のページを開き、メモを指さしました。

「あの日から、誕生日は2人だけにしようと決めてたの」

続けて、本人に聞かずに決めたことと、理由を説明しなかったことを謝りました。彼女はページを読み直してから、就職1年目の誕生日を覚えていると話しました。

そして...

次に私の誕生日が近づいた頃、彼女は私が使っているものと同じ型の手帳を開きました。

「今年は、どうしたい?」

私は、2人でランチをしたいと答えました。ただし、店は一緒に選ぶことにしました。

手帳の私の誕生日には、店の候補が2つ並んでいます。その横には、彼女の字で「本人に確認済み」と書かれていました。

(30代女性・企画職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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