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「うちでは野良猫は診られない」動物病院で告げられた想定外の言葉。弱った仔猫を前に突きつけられた、保護の厳しい現実【書評】

  • 2026.8.22

【漫画】本編を読む

弱った猫を見つけたら、とりあえず動物病院へ連れて行く。そうすれば何とかなるはずだと、そう思っている人は多いことだろう。目の前に傷ついた仔猫がいたら、まずは診てもらいたい、どうにかしてほしいと願うはずだ。けれど、野良猫を救うということは、ただ病院へ連れて行くだけでは終わらない。その先の責任まで考えなくてはならない。

ライブドア公式ブログ「猫の手貸して」でも知られる、ぴなぱさん(@pinapapinapa)による『ねこねこネットワーク(NNN)にロックオンされています。』は、保護猫たちと出会ってきた一家の日常を描くコミックエッセイ。中でも、ゴミ置き場で拾った仔猫・茶トラを動物病院へ連れて行った時のエピソードには、野良猫を保護することの難しさが詰まっている。

ぴなぱさんは手持ちのトートバッグに仔猫を入れ、駅前の動物病院へ向かう。普通の猫ならそんな風に運ぶのは難しい。それは仔猫がそれほど弱っている証拠でもあった。ところが診察室に入ると、獣医師から「うちでは野良猫は診察も治療もできないんだ」と告げられる。治療して元の場所に戻しても、また事故に遭ったり、飢えや寒さに苦しんだりするかもしれない。ただ治療して戻すことが、その猫にとって本当に救いになるとは限らないのだという。

その言葉は、冷たく聞こえるかもしれない。けれど、読み進めると、獣医が突き放しているわけではないことがわかる。助けたいという気持ちだけでは、猫のその後まで守れない。助けるとはどういうことなのか、静かに考えさせられるエピソードだ。

文=アサトーミナミ

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