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東北旅の新定番。山形・山寺(立石寺)を映像・音・香りで感じる体験型アート施設「山寺ギャラリア」が10月オープン!

  • 2026.8.21

山形県の山寺(立石寺)といえば、松尾芭蕉が「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」と詠んだことでも知られる名刹。1015段の石段を登った先にある五大堂からの眺めは、東北屈指の絶景と称されている。ただ、あの石段は楽しみであると同時にハードルともなり得るもの。足腰に不安がある家族とは行きづらい、雨の日は断念するしかない――そんな声も少なくなかった。

2026年10月1日(木)、山寺の対岸にオープンする「山寺ギャラリア(Yamadera Galleria)」は、山寺の精神文化を映像・音・光・香りで体験できる完全屋内の施設だ。石段を登らなくても、山寺の空気に触れられる場所となる。

デジタル技術による“NEO水墨画”で、山寺の風景を巨大映像として描き出す「Flow」
デジタル技術による“NEO水墨画”で、山寺の風景を巨大映像として描き出す「Flow」

もとは美術館だった建物を、体験型アート施設に

「山寺ギャラリア」のロゴ
「山寺ギャラリア」のロゴ

施設があるのは、山寺の堂塔群を一望できる高台。かつてヨーロッパ絵画を展示していた「山寺後藤美術館」(2021年閉館)を、蔵王温泉を拠点に16の宿泊施設を運営する「名湯一門 高見屋」が取得し、改修したものだ。

総合プロデュース・企画を手がけるのは、クリエイティブファーム「THINK AND SENSE」を擁する株式会社ティーアンドエス。京都・両足院副住職の伊藤東凌さんとのマルチセンサリー体験「Stillness」など、伝統文化とテクノロジーを融合させた作品で実績を持つ制作チームだ。

今の自分の状態で、見える景色が変わる

体験の始まりは、アートに囲まれた静かな空間での瞑想。自分自身と向き合う時間から6つの旅が動き出す
体験の始まりは、アートに囲まれた静かな空間での瞑想。自分自身と向き合う時間から6つの旅が動き出す

メイン展示「照応|SHO-O」は、6つの空間を巡る体験型アートインスタレーション。「照応」とは「互いに響き合い、関係し合う」という意味で、作品のコンセプトには伊藤東凌さんが協力している。

特徴的なのは、来館者が装着するスマートウォッチだ。感情や意識状態によって常に変化するバイタルデータ(心拍や身体反応など)をリアルタイムで計測し、空間の光や映像に反映させる。同じ部屋に立っていても、自分の身体の状態によって見える景色が変わっていく。言葉を介さないので、言語を問わず誰でも直感的に体験できるのもポイントだ。

6つの空間で、山寺を“体感”する

山寺で1000年以上受け継がれてきた「不滅の法灯」をモチーフにした巨大モニュメントが出現する「Continuum」
山寺で1000年以上受け継がれてきた「不滅の法灯」をモチーフにした巨大モニュメントが出現する「Continuum」

展示は、瞑想的なギャラリー「Mirror」から始まる。現代アーティストによる山寺をテーマにした企画展示が行われる空間で、まずは静かに自分自身と向き合う。

続く「Flow」は、デジタル技術による“NEO水墨画”の巨大映像空間。刻一刻と移ろう山寺の風景が、壁面いっぱいに広がる。

その先に待つ「Landscape」が、スマートウォッチとの連動が本領を発揮するエリアだ。山寺の「7つの奇岩」をモチーフにした展示空間で、来館者の身体反応に呼応して映像が変化する。

山寺の登山ルートに実在する「7つの奇岩」がモチーフ。来館者の身体反応に呼応して色が変化する
山寺の登山ルートに実在する「7つの奇岩」がモチーフ。来館者の身体反応に呼応して色が変化する

「Continuum」では、山寺で1000年以上絶やさず受け継がれてきた「不滅の法灯」をモチーフにした巨大なモニュメントが現れる。

5番目の空間「Scent」では、山寺の四季の香りがただよい、目だけでなく嗅覚でも山寺を感じられる。最後の「Return」で山寺の実像と歴史に接続し、体験は終わる。ここが、実際の山寺登山への出発点にもなるという構成だ。

光と闇のコントラストが印象的な展示空間。映像・光・香りで山寺の精神文化を体感できる
光と闇のコントラストが印象的な展示空間。映像・光・香りで山寺の精神文化を体感できる

展示のあとは、山寺を眺めながら書とお茶を

もうひとつ、見逃せないのが併設のカフェラウンジだ。窓一面に山寺の堂塔群や山肌に連なる参道が広がり、対岸から山寺を望む絶景を楽しめる。

通常営業時には「書の体験+お抹茶/お茶セット」を提供。山寺の風景を眺めながら筆をとり、心を調える時間が過ごせる。入場料とは別に1500円で利用でき、展示とのセット販売もあり。今後は定期的なワークショップも計画されている。

2026年10月1日(木)のオープンから少し経てば、山寺は紅葉の見頃を迎える。紅葉の山寺登山とセットで訪れるもよし、ギャラリアだけを目的にするもよし。ここでまず山寺の空気に触れてから「次こそ石段を登りたい」と思えたら、それがきっと一番いい順番。秋の東北旅、まだ行き先を決めかねているなら、旅の候補に加えてみては。

山寺ギャラリア(Yamadera Galleria)

展示作品名:照応|SHO-O(Field of Resonant Glow Beyond the Ridge)

オープン時期:2026年10月1日(木)予定

所在地:山形県山形市山寺2982-3

アクセス:JR仙山線「山寺駅」より徒歩約5分/山形自動車道「山形北IC」より車で約20分

開館時間:9時〜17時(1日15回・時間指定制)/最終入場 16時

入場料金:一般入場券 2000円/カフェラウンジ利用 1500円/セット販売あり

体験形式:完全予約制

物販:展示限定デザイングッズ等を販売予定

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