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「何かの間違いじゃ…」手術を受けた50代女性、医療保険で20万円受け取れるはずが…振り込まれた給付金を見て“青ざめたワケ”

  • 2026.9.29
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務し、営業や営業所長、企画、事務などを経験してきた「あしふみ」です。

「手術を受ければ、医療保険から20万円出るはず」

加入時にそう説明を受けた記憶を、何年も、何十年もそのまま持ち続けている方は少なくありません。しかし医療保険の手術給付金は、どんな手術でも同額が支払われるわけではありません。「最大20万円」という言葉を覚えていても、実際に振り込まれるのはまったく別の金額、ということが起こり得ます。

今回は、手術後に20万円を受け取れると思い込んでいた59歳女性が、実際の振込額を見て戸惑った事例を紹介します。個人が特定されないよう、内容の一部を変更して構成しています。

「手術給付金は最大20万円」と覚えていたAさん

Aさん(仮名・59歳)は、長年同じ医療保険に加入していました。

入院給付金は1日5,000円。加入時に「手術給付金は最大20万円」と説明を受けた記憶がありましたが、契約内容を見直す機会はありませんでした。

ある日、病気の治療で手術を受けることになったAさんは、「20万円出るはずだから、少しは足しになる」と考えていたそうです。

振り込まれたのは、期待の4分の1

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

退院後に給付金を請求すると、支払われたのは5万円。期待していた20万円との差は15万円でした。

「20万円だったはず。何かの間違いじゃ…」

青ざめたAさんは保険会社へ問い合わせると、担当者からこう説明がありました。

「今回の手術は、入院給付日額の10倍が支払われる区分に該当します」。日額5,000円の10倍が5万円。

一方、Aさんが記憶していた20万円は、別のより重い手術区分に適用される40倍の金額だったのです。

手術給付金の仕組みは、実は一つではない

医療保険の手術給付金には、いくつかの計算方式があります。

例えばAさんの契約のように、入院給付日額に一定の倍率を掛けて手術給付金を算出するタイプの商品です。倍率は手術の種類によって10倍・20倍・40倍などと段階分けされており、開頭・開胸・開腹といった大がかりな手術ほど高い倍率が設定されるのが一般的です。日額5,000円の契約であれば、10倍で5万円、20倍で10万円、40倍で20万円という計算になります。「最大20万円」という説明は、この最上位区分の金額を指しており、どの手術にも一律に適用されるものではありません。

他にも、手術1回につき一定額を支払う定額型の商品もありますし、入院中に受けた手術か外来で受けた手術かによって給付率が変わる商品、公的医療保険の診療報酬点数に連動して給付額を決める商品もあります。

また、公的医療保険が適用される手術であっても、民間の医療保険では給付対象外となるケースがあります。美容目的の手術や、治療を目的としない処置などが典型例です。逆に、公的医療保険の対象手術を幅広くカバーするよう設計された商品もあり、対象範囲は保険会社や商品ごとに異なります。給付の可否は、あくまで加入している契約の約款によって決まる、という点は変わりません。

「最大額」ではなく「今回の手術がいくらか」を確認する

この一件を経て、Aさんは最大額だけでなく、どの手術がどの区分に当てはまるかまで確認するようになりました。

手術給付金は入院給付金とは別立ての保障であり、支払条件も独立しています。複数回手術を受けた場合の扱いも契約ごとに異なるため、注意が必要です。

手術が決まったら、保険会社への事前確認を

手術が決まったら、予定の手術名や治療内容を保険会社に伝え、対象か、見込額はいくらかを確認しておくと安心です。ただし事前案内はあくまで見込みで、最終的な支払いは手術後の診断書などで判断されます。

加入期間が長いほど、当時の記憶がそのまま残りがちです。保険証券や約款を一度見直し、「どんな手術で、いくら受け取れるのか」を確認しておくこと。それだけで、退院後に戸惑う場面は減らせるはずです。


※手術給付金の対象となる手術、給付倍率(または定額・給付率)、入院・外来の区分、複数回手術の取り扱いは、保険会社・商品・契約時期によって異なります。詳しくは保険証券や約款を確認するか、加入先の保険会社へお問い合わせください。

執筆・監修:あしふみ
大学卒業後、国内大手生命保険会社に35年間勤務。個人・法人営業、営業所長、企画・販売促進、事務部門などを経験。FP2級の知識と保険実務の経験を生かし、保険や家計に関する情報を分かりやすく伝えている。

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