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“1,200万円の年金保険”を貯めた60代女性→「そろそろ受け取れる」窓口へ向かうが…担当者に告げられた事実に“頭を抱えたワケ”

  • 2026.9.6
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。

「保険料の払い込みが終わったから、いよいよ年金が受け取れるはずだ」

老後に向けて個人年金保険を積み立ててきた方の中で、そのように思い込んでおられるケースは少なくありません。しかし、保険料の払込満了時期と年金の受取開始時期は必ずしも同一ではない点に注意が必要です。

今回は、10年間積み立ててきた個人年金保険が60歳で満了したものの、受給開始まで5年間の「据置期間」が存在することを知り、老後の収支計画が狂ってしまった60代女性・Aさんの失敗談をご紹介します。

「そろそろ年金保険が受け取れるはず!」

今年60歳を迎えたAさん。

10年前、老後の資金づくりのために悩みに悩んで加入した個人年金保険があります。毎月10万円の保険料を10年間コツコツと払い続け、累計払込保険料は1,200万円にのぼっていました。

「確か10年払いの保険だったから、そろそろ満期で年金が受け取れるはず」と思ったAさんは、手続きをしようと銀行の窓口を訪れました。
「10年前に加入した年金保険の受取手続きをしたいんですが」

しかし窓口担当者からの説明に、Aさんは思わず固まってしまいました。

「こちらの保険は確かに今年が払込満了ですが、年金受取開始は65歳からとなっております」

「え、5年後じゃないと受け取れないんですか?」

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「まだ5年も待たないといけないんですか?」と青ざめるAさん。「払い込みが終わったら受け取れると思っていました」と驚きを隠せませんでした。

Aさんが加入していたのは、保険料の払込期間と年金受取開始時期が異なるタイプの個人年金保険でした。払込期間は10年間(50歳〜60歳)ですが、年金受取開始は65歳から。つまり払込満了後も5年間は「据置期間」として、年金受取を待つ必要があったのです。

「加入時にきちんと説明を受けたはずなのに、すっかり忘れていました」とAさん。保険証券を一度も見返すことなく10年が経過していたことに、改めて気づかされました。

「5年間、収入が減るのにどうすればいいの…」

実はAさん、60歳を機に仕事をセーブしたいと考えていました。長年フルタイムで働き続けてきた体への負担も感じ始め、「60歳からはパートタイムに切り替えたい」と思っていたのです。

毎月10万円の保険料を払い続けられたのも、これまでフルタイムで働いてきたからこそ。しかし仕事をセーブすると収入は大幅に減ります。年金受取が65歳からだとすると、60歳から65歳の5年間は収入が大きく減る中で生活費をやりくりしなければなりません。

「個人年金が受け取れると思っていたのに、5年も先だなんて…65歳までの生活費はどうしよう」とAさんは頭を抱えていました。

一方で、窓口担当者からは少し安心できる話も聞けました。据置期間中も保険会社の運用で積立金は増え続けるため、65歳から受け取る年金総額は払い込んだ1,200万円より増える見込みとのこと。10年間受け取る場合、年間約120〜130万円(月額約10〜11万円)程度が見込まれると説明を受けました。

「払い込んだ金額より増えているのは少し安心しましたが、問題は65歳までの5年間です」とAさん。「保険証券をもっとちゃんと確認しておくべきだった」と深く反省していました。

定期的に保険証券を確認し受取時期に合わせた働き方を考えよう

個人年金保険は、保険料の払い込みが完了しても年金の受取開始までに「据置期間」が設定されている場合があり、満了直後に資金を受け取れるとは限りません。

定年退職や働き方をセーブするタイミングと年金受給時期にズレがあると、公的年金を受給するまでの数年間に生活費が不足する恐れが生じます。

加入しただけで満足せず、少なくとも年に一度は保険証券を見直して受給開始時期や金額を把握し、公的年金の見込み額と照らし合わせながら計画的な資金管理を行いましょう。


執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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