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依頼は未読なのに成果物は完成、同僚の引き出しで見つけた理由

  • 2026.8.21
ハウコレ

共有フォルダには修正済みの資料が上がっているのに、私が送った依頼には未読の表示が残っていました。本人へ送るメッセージを3回書き直した末、私は送信せず、同僚の席へ向かいました。

未読のまま届く成果物

同じ部署の同僚へ、社内チャットで資料の修正を頼んだのは昼休み前でした。彼女は仕事が丁寧で、頼んだ内容はいつも早く仕上げてくれます。

ただ、私が個別に送ったメッセージには、半日たっても既読がつきません。グループチャットでは数分で反応しているのに、私からの依頼だけが未読のままでした。

それでも、修正済みの資料は共有フォルダへ上がっています。内容を読まずに仕上げられるはずはなく、仕事は進んでいるのに私への返信だけが抜け落ちているように見えました。

軽んじられていると思った

私の依頼は返事をするほどでもないと思われているのかもしれません。そう考えるようになり、メッセージの文面は以前より事務的になりました。

急ぎの案件を口頭で頼んだときも、その日のうちに仕上がりました。仕事を後回しにしているのではなく、私のメッセージにだけ反応しないのだと思い、依頼を送る回数も減らしました。

上司へ相談するためのメモも作りましたが、保存せずに閉じました。本人に直接聞かないまま話を大きくしたくなかったからです。次の依頼を送ったあと、私は彼女の席へ向かいました。

引き出しから出てきた紙

「私のメッセージ、読んでもらえてますか」

彼女は「後回しにしているわけじゃないんです」と答え、机の引き出しを開けました。中から出てきたのは、日付順に束ねられた紙です。

そこには、私が送った依頼の内容が印刷されていました。余白には確認項目が書き足され、作業を終えた箇所には赤い印がついています。

彼女は、チャットの通知メールに表示された本文を印刷し、紙で確認していました。通知メールを開いても、元のチャットには既読がつきません。以前、画面だけで確認して資料を取り違えかけたため、私の細かな依頼は必ず紙へ出していたそうです。

「先に言えばよかったです。ごめんなさい」

彼女は紙の束を持ったまま、頭を下げました。

そして...

理由を聞いても、それまでの不満がすぐになくなったわけではありません。一言説明があれば、未読の表示を見ながら、自分への態度を何度も考えずに済みました。

今は依頼を送ると、彼女から「確認します」と短い返信が届きます。そのあとで通知メールを印刷する方法は、以前と変わっていません。

引き出しの紙の束は、今も増えているそうです。ただ、その紙と同じ数だけ、私のチャットにも確認の返事が残るようになりました。

(30代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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