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「もう冷えてるかな?」で妻に任せていた私が、初めてスイカを切った日

  • 2026.8.21
ハウコレ

自分が食べたくて買ったスイカなのに、野菜室へ入れるところから妻に任せていました。「もう冷えてるかな?」と聞けば、今回も妻が切ってくれる。私は質問を装いながら、それを当てにしていたのです。

質問の形で頼んでいた

ソファでテレビを見ながら、台所で洗い物をしている妻へ声をかけました。

「今、冷蔵庫にスイカあるよね?もう冷えてるかな?」

スイカは私が食べたくて買ったものです。冷え具合を確認するだけなら、自分で野菜室を開ければ済みます。それでも私は、妻が「切ろうか」と言うのを待っていました。

妻が用意してくれる流れを、私はいつの間にか当然のように受け取っていました。

面倒だと言わず妻へ渡したこと

水の音が止まり、妻が振り返りました。

「そうやって、いつも私に切らせようとしてくるよね。もう自分で切って」

私は「別にそんなつもりじゃ」と返しました。しかし、切ってもらうつもりがなかったとは言えません。

皮は硬そうで、切ればまな板も手も濡れます。うまく切れる自信もありませんでした。自分ではやりたくないと伝える代わりに、冷え具合を聞く形で妻へ任せようとしていたのです。

妻はそれ以上何も言わず、ソファへ座りました。私はテレビの前に残りましたが、そのままスイカを放置することはできませんでした。

初めて切ったスイカ

野菜室からスイカを出し、まな板へ載せました。端がはみ出し、包丁を入れる位置も分かりません。

「これ、どこから切ればいいの」

「好きなところからでいいよ」

皮は見た目より硬く、まっすぐ入れたつもりの包丁は途中で曲がりました。何度か向きを変え、スマホで切り方も確認しました。自分の口から文句が続いていることにも気づきました。

切り分けた形はそろいませんでしたが、妻は皿から1切れ取って食べました。

そして...

「切るのって、結構大変なんだな」

そう言うと、妻から「私は毎回やってるよ」と返ってきました。妻にとっては、私が初めて苦労した作業を、これまで何度も繰り返してきたのです。

次の週末、私は梨を買いました。妻へ食べ頃を聞く代わりに、自分で包丁とまな板を出しました。

皮は厚く残り、形もそろいません。それでも皿まで自分で用意しました。次に果物を買うときも、妻が切る前提で冷蔵庫へ入れるのはやめるつもりです。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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