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IMP.椿泰我が過ごした、ひと夏の青春。「役か自分か分からなくなるほど熱中した」、映画『ウォーターガーディアンズ』の舞台裏

  • 2026.8.20
椿泰我さん。

映画『ウォーターガーディアンズ』が8月21日(金)に全国公開する。本作は、海で楽しく過ごしていた海翔(森愁斗/BUDDiiS)ら一行が、思いがけずライフセーバーを目指すことになるひと夏を描いた、青春ムービー。そんな主人公・海翔に何かと突っかかり、対抗意識を燃やすライバル・上野颯真を演じるのがIMP.の椿泰我だ。

ライフセーバーになる夢を持つキャラクターに寄りそうべく、椿は撮影前から積極的に講習に参加し、「作品ということを忘れるくらい」のめりこんでいたという。灼熱の夏に匹敵するほどの熱意を持ち、挑んだ同作。ほとばしる思いをインタビューした(前後篇の前篇)。


演じたのは、自身と真逆のキャラクター

椿泰我さん。

――『ウォーターガーディアンズ』に出演されています。どのような形でオファーがあったんですか?

最初にマネージャーさんから「泳げますか?」という質問があり、「人並みには泳げます」とお返事したことから話が始まりました。オファーをいただいた経緯、なぜライフセービングという職業を映画にするのか、というお話をうかがい、とても熱い思いを感じたんです。「真剣に応えたい」と思ったので、しっかりと準備して入ろうと決めました。

――椿さんが演じるのは、颯真という人物です。森さん演じる海翔とは、かなりバチバチの役どころですよね。

そうなんです! 颯真は特に冒頭、すごく嫌みったらしいやつで。海翔にすごく執念を燃やして、ずーっと喧嘩ばかり売っていますから。でもライフセービングに対してはすごく誠実に向き合っていて、やる気もあって、男らしく一匹狼で、まっすぐな雰囲気を持っています。物語が進んでいけば、颯真のことをどんどん理解してもらえると思うので、気にしてほしいです。最終的に友情や絆につながっていくので、ぜひ嫌わないでくれると……(笑)。

――椿さん本人のパーソナリーとは、かなり違った人物ということですよね?

僕は普段、怒ったりイライラしたりすることもないので、颯真とは真逆です。僕自身、ダンスしかやってこなかった人間で、何かの大会にも出たことがなかったので、颯真のように「レースで1位になる!」みたいな感情もあまりなくて。自分と違うとは思いつつも、これだけ泥臭く、本当に汗をかきながら海に入って、“青春”を感じられたのはこの作品でしか経験できないことだったので、うれしかったです。

――役になりきるために、ポイントにしたことはあったんでしょうか?

僕以外の海の家「ハレル家」チームは、仲間同士の設定なので、実際に仲がよさそうな雰囲気だったんです。僕だけ完全に別界隈だったので、あえてあまり会話にも入らないよう意識しました。……まあ、僕が人見知りということもありますが(笑)。今回は海が舞台で天候の問題や、それぞれのキャストのスケジュールなどいろいろな要素があって、本当に2~3週間ぐらいで撮影が終わりました。怒涛に過ぎ去ってしまったので、仲良くなる頃には終わっちゃった、という感覚でした。

――颯真と海翔はライバルであり友情もありという、関係性の深い間柄です。椿さんにとってそのような対象の方はいますか?

絆という意味では、どうしても(IMP.の)メンバーになりますね。作品に出るときには、いつもIMP.を背負いますし。ほかのメンバーが作品に出演して、どんな風に成長して帰ってくるかとか、そこのステージで何を吸収しているとか、全部が結果的にIMP.というグループに還元されると思っているんです。僕も俳優のお仕事をさせてもらうとき、「IMP.の中にこういう子がいるんだな」と知ってもらえる窓口になればいいな、と常に思っているので。僕らはグループを組むまでに時間がかかったからこそ、グループ名に対しての思いや、グループで厚く強くつながっている感じは常にあるかもしれないです。個人現場で撮影に行ってメンバーのところに戻ると、やっぱり安心しますしね。

ライフセービングとはなにか。海や命と向き合った講習

椿泰我さん。

――ライフセーバーを志す役どころゆえ、かなり訓練・練習されたと資料で読みました。どのように役に近づいていったんでしょうか?

ライフセービングは本当に危険と隣り合わせですし、生半可な意識では事故につながります。なので、作品に入る前に講習をしっかりと受け、海や命と向き合うとはどういうことかを学びました。みんな真剣に受けていたので、その熱量が作品に入ったんじゃないかなと思います。俳優たちがやっているというよりも、本当にライフセービングの講習を受けに来た、という雰囲気でした。みんなで協力してやっていて、作品をやっていることを忘れるぐらい、その講習にみんなで向き合っていました。気づいたら、役なのか自分なのか分からなくなるぐらい熱中していた記憶です。

――実際、海での撮影にあたり苦労はありましたか?

「ラン・スイム・ラン」というものが作品の中で何度も出てきます。砂浜を走って、海を泳いで、もう1回走って……という過酷なものなんですね。ドローン撮影のときは、本物の距離で僕らもやっているので、リアルに大変でした。例えば、1回海に入っちゃったら濡れちゃうじゃないですか。そこの撮り順に関しても大変だった記憶があります。

――体力面に関して、椿さんでも大変だったということなんですね。

いやあ、「こんなにハードか……!」と思いました。砂浜を走ると言っても、陸地とは違って足が全部砂に持っていかれますし、海では波に逆らって泳ぐわけで、泳ぎ方もプールとは全然違うんです。それにレスキューと普通の泳ぎ方も違って、常に溺者を見て進まなきゃいけないんです。それらをすべてスムーズにやれずに作品の中で手こずっていると、見ている人は物語に入り込めないし、ライフセービングに関わる人からも偽物に見えてしまうと思ったので、気を引き締めてやっていました。丁寧に教えていただいたおかげで、やれていると思います。

台本になかった“壁ドン”に困惑

椿泰我さん。

――ところで、本作では海翔と講師・弓長璃子(田辺桃子)との淡い恋模様も描かれます。椿さんは、二人のやり取りをどのように思って見ていましたか?

完成作を見て「あ、こんな感じなんだ~(にやにや)」と! 璃子さんがコーヒーにドーナツを浸すシーンとか、しっかりと淡い感じですよね。急に“メロ”になるというか、雰囲気が変わる感じがありました。

――見ていて、椿さんはキュンキュンしますか?

キュンキュンはないですけど、「もし自分にこの役が来たらどうしよう」とは思います。恋模様とか、あまりやったことがないので……。

――やってみたい気持ちはあります?

いやあ、笑っちゃうと思う(照)。イメージがなさすぎて、メンバーから「かゆい!」と言われる気がします(笑)。今回、冒頭にカフェでナンパするシーンがあります。あそこは実は台本にセリフがなくて、当日に監督から無茶振りで「ここで壁ドンして一言」と言われたんです。「マジですか!?」と思いました(笑)。しかも、颯真は真剣に海に向き合っているから、女性に興味ないんじゃないのとも思ったんです。けど、海翔が女性とうまくいってるから、対抗心を燃やしてライバルとして自分も口説くという流れなので、それはやるか……と。あの壁ドンだけが唯一、本作の中で見てほしくないシーンです!(笑)

椿泰我(つばき・たいが)

1998年2月10日生まれ、神奈川県出身。男性7人組グループ、IMP.のメンバー。グループ活動と並行して俳優として舞台やドラマにも出演する。ボディメイキングへのこだわりでも知られ、健康的なライフスタイルにも注目が集まる。

取材・文=赤山恭子
写真=鈴木七絵

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