1. トップ
  2. スポーツ
  3. 今夏「市場価値よりも高く売れた選手」ランキングTOP7!最高は130億円以上の上振れ

今夏「市場価値よりも高く売れた選手」ランキングTOP7!最高は130億円以上の上振れ

  • 2026.8.20

2026年夏の移籍市場は、これまで以上に巨額の資金が動いている。すでに移籍金1億ユーロ(およそ185億円)を超える取引が4件成立し、特にプレミアリーグ勢の資金力は圧倒的だ。

『FootballTransfers』は、過去の移籍事例や各種データをもとに算出した指標「ETV(Estimated Transfer Value=推定市場価値)」と実際の移籍金を比較。今夏の取引の中で、最も「割高」と考えられる7人を選出していた。

7位:ゴンサロ・ラモス

移籍:PSG → ACミラン

移籍金:7400万ユーロ(およそ137億円)

推定市場価値:3180万ユーロ(およそ59億円)

差額:4220万ユーロ(およそ78億円)

7位はポルトガル代表FWゴンサロ・ラモス。ACミランがPSGへ支払った移籍金は7400万ユーロだったが、推定市場価値は3180万ユーロで、実際の取引額との差は4220万ユーロに達した。

ラモスは2023年にベンフィカからPSGへ加入。当時も総額6500万ユーロの大型補強だったが、フランスでは絶対的なレギュラーにはなりきれなかった。ルイス・エンリケ監督の下では先発が保証されず、ベンチから試合へ入るケースも多かった。

ただし、今回の7人のなかでは「数字ほど割高ではない可能性がある選手」でもある。その出場時間の少なさがETVを押し下げている大きな要因だったからだ。

リーグ・アンでは出場270分あたり2ゴールを奪っており、ゴール前で結果は残してきた。ミランにとって、これが「お買い得」だったのか、「払いすぎ」になるのか。全ては今季の結果次第だ。

6位:マルコ・パレストラ

移籍:アタランタ → チェルシー

移籍金:5700万ユーロ(およそ105億円)

推定市場価値:1240万ユーロ(およそ23億円)

差額:4460万ユーロ(およそ82億円)

チェルシーがまたしても若手選手に大金を投じた。アタランタから加入したマルコ・パレストラの移籍金は5700万ユーロで、非常に高額な「青田買い」となった。

『FootballTransfers』による推定市場価値は1240万ユーロで、今回のランキングでは最も低い選手となり、実際の移籍金はその4倍以上に達した。

近年のチェルシーは、20歳前後の有望株を高額で獲得し、長期契約を結ぶ戦略を続けている。成功すれば長く主力として使える一方、期待通りに成長しなければ売却時に大きな損失を抱える。

パレストラはまさにそのような補強だ。新たにチームを率いるシャビ・アロンソ監督が、若いイタリア人をどのポジションで、どのように成長させるのか注目される。

5位:サンドロ・トナーリ

移籍:ニューカッスル → トッテナム

移籍金:1億800万ユーロ(およそ200億円)

推定市場価値:5990万ユーロ(およそ110億円)

差額:4910万ユーロ(およそ90億円)

5位に入ったのは、イタリア代表MFサンドロ・トナーリだ。トッテナムがニューカッスルへ支払った移籍金は1億800万ユーロに達していた。

クラブ史上最高額となる巨額取引となったが、『FootballTransfers』の推定市場価値は5990万ユーロ。それに4910万ユーロを上乗せして獲得した計算になる。

昨季残留争いに巻き込まれたトッテナムは、ロベルト・デ・ゼルビ監督の下で抜本的な改革を余儀なくされている。そのために中盤の質を即座に引き上げられる選手を獲得することが急務であった。

また今夏はプレミアリーグの強豪各クラブがセントラルMFを求めたことで市場価格そのものが高騰しており、トップクラスの選手を獲得するには通常以上の金額を支払う必要があった。

トナーリがミラン時代以上のパフォーマンスを取り戻し、チームを欧州の舞台へ戻せるか。「高すぎた」と言われないためには、彼がチームそのものを変える存在になる必要がある。

4位:モーガン・ロジャーズ

移籍:アストン・ヴィラ → チェルシー

移籍金:1億3730万ユーロ(およそ253億円)

推定市場価値:7340万ユーロ(およそ135億円)

差額:6390万ユーロ(およそ118億円)

ここ1年半でプレミアリーグ屈指のアタッカーへ急成長したモーガン・ロジャーズ。その評価を象徴するように、チェルシーが支払った移籍金は1億3730万ユーロに達した。

一方推定市場価値は7340万ユーロで、その差額は6390万ユーロと、その差額だけでも世界トップクラスの選手をもう一人獲得できそうな規模になっている。

昨季は公式戦14得点11アシストを決めたロジャーズは、まさに「売出し時」のタレント。単なる将来有望なタレントから、試合を決められるアタッカーへ変化した。プレミアリーグで実績を持つイングランド人の24歳という条件を考えれば、欲しがるクラブが多いのも当然であり、その移籍金も納得できるものだといえる。

3位:エリオット・アンダーソン

移籍:ノッティンガム・フォレスト → マンチェスター・シティ

移籍金:1億3500万ユーロ(およそ250億円)

推定市場価値:6940万ユーロ(およそ128億円)

差額:6560万ユーロ(およそ122億円)

マンチェスター・シティがクラブ史上最高額を投じたのが、イングランド代表MFエリオット・アンダーソンだ。ノッティンガム・フォレストからの獲得に必要だった金額は1億3500万ユーロ。推定市場価値は6940万ユーロで、その差は6560万ユーロに及ぶ。

アンダーソンはニューカッスルの育成組織出身。フォレスト移籍後に大きく飛躍し、中盤での運動量やボール保持能力、プレスへの耐性を評価されるようになった。そして比較的若い年齢でイングランド代表にも到達し、「次世代のトップMF」の一人という評価を確立している。

アーセナルやマンチェスター・ユナイテッドもアンダーソンを狙っていたと言われており、複数クラブの競争が発生したことで移籍金は高騰。それでも獲得したマンチェスター・シティの判断は正解だったのか、今季の活躍度合いが注目される。

2位:マテウス・フェルナンデス

移籍:ウェストハム → トッテナム

移籍金:9900万ユーロ(およそ182億円)

推定市場価値:2870万ユーロ(およそ53億円)

差額:7030万ユーロ(およそ129億円)

2位はポルトガル代表MFマテウス・フェルナンデスだった。トッテナムが支払った移籍金は9900万ユーロだったが、推定市場価値はわずか2870万ユーロと算出された。その差額は7030万ユーロと、実に市場価値の3倍以上の金額で取引されたことになる。

フェルナンデスは22歳と若く、すでにプレミアリーグでの経験を持っている。中盤でボールを運び、相手のプレスを受けながら前進できる能力は高く評価されており、かつてはマンチェスター・ユナイテッドなども関心を示していたとされる。

ただし、現時点で世界トップクラスのMFと呼べるだけの実績があるわけではなく、ポルトガル代表では2026年ワールドカップの登録メンバーからも外れている。

これはプレミアリーグ内で中盤の補強需要が非常に高かったことが大きい。トッテナムとしても、デ・ゼルビ監督のサッカーを構築するために、ボールを扱えて運動量もある若いMFをどうしても必要としていたからこその投資だと言える。

1位:ヤン・ディオマンデ

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

移籍:RBライプツィヒ → レアル・マドリー

移籍金:1億2500万ユーロ(およそ230億円)

推定市場価値:5180万ユーロ(およそ95億円)

差額:7320万ユーロ(およそ135億円)

今夏、最も「割高」と判定されたのはレアル・マドリーのヤン・ディオマンデだ。RBライプツィヒからの移籍金は1億2500万ユーロ。しかし、『FootballTransfers』が算出したETVは5180万ユーロにとどまり、その差額は7320万ユーロ。今回のランキングで最大となった。

ディオマンデが並外れた才能を持つことに異論はない。19歳ながらライプツィヒで急速に評価を高め、昨季は公式戦で13得点10アシストを記録。コートジボワール代表でも2026年ワールドカップを経験し、欧州トップクラブが争奪戦を繰り広げる存在となった。

だが、トップレベルで本格的にプレーした期間はまだわずか1年ほど。レアル・マドリーが支払った1億2500万ユーロという金額は、現在の実績ではなく「将来世界最高クラスになる」という期待を最大限に織り込んだものと言える。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ