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「ここは宿泊のお客様専用の駐車場なんです」予約していた宿に着いた私。だが、別の駐車場を使うよう言われたワケ

  • 2026.8.21
「ここは宿泊のお客様専用の駐車場なんです」予約していた宿に着いた私。だが、別の駐車場を使うよう言われたワケ

予約した宿の駐車場で、いきなり止められた

久しぶりの旅行で、私たちは少し早めに宿の近くまで着いていた。

チェックインの時間まではまだ一時間ほどあったが、事前に電話で確認すると、「お車は先に駐車場へ停めていただいて大丈夫です」と案内されていた。

そこで、観光に出る前に荷物だけ預けようと、案内板の矢印をたどって宿の駐車場へ向かった。

周辺は観光地で、似たような旅館や土産物店が並んでいる。

細い坂道を上がり、宿の看板を確認してから、私はゆっくりと車を駐車場へ入れた。

空いている場所に停めようとした、そのときだった。

建物のほうからスタッフが早足で近づいてきて、こちらに向かって手を上げた。

「すみません、ここは宿泊のお客様専用の駐車場なんです」

どうやら、チェックイン時間より早く入ってきた私たちを、観光のために車を停めようとしている人だと思ったらしい。

観光地だけに、宿泊しない人が駐車場へ入ってくることもあるのだろう。

それなら警戒する理由は分かる。

ただ、私は事前に宿へ確認したうえで来ていた。

「あの、今日こちらに泊まるんですが…」

そう伝えようとしたが、スタッフは私の言葉を最後まで聞かないまま続けた。

「観光でしたら、この先に駐車場がありますので、そちらを使ってください」

助手席の連れと顔を見合わせた。

確認もされないまま、宿泊客ではないと決めつけられてしまったことが、なんとも引っかかった。

名前を確認したスタッフの対応で、空気が変わった

そのやり取りに気づいたのか、玄関から別のスタッフが小走りで出てきた。

車の横まで来ると、まず私たちに声をかけた。

「失礼いたしました。本日ご宿泊のお客様でしょうか」

「はい。電話で、車は先に停めてもいいと聞いて来ました」

そう答えると、スタッフはすぐに表情を変えた。

「申し訳ございません。お名前を確認してもよろしいでしょうか」

名前を告げると、手元の予約表を確認し、深く頭を下げた。

「ご予約を確認いたしました。事前にお電話もいただいております。こちらの確認不足で、大変失礼いたしました」

最初に声をかけてきたスタッフも、そこでようやく事情を理解したようだった。

「すみませんでした。最近、観光だけの方が車を停めてしまうことが何度かあって…。早い時間だったので、勘違いしてしまいました」

理由を聞いて、最初の判断そのものには納得できる部分もあった。

ただ、一言「ご宿泊ですか」と確認してくれていれば、あんな気まずいやり取りにはならなかったはずだ。

すると、あとから来たスタッフが再び頭を下げた。

「本来はこちらから先に確認するべきでした。お待たせしてしまい、申し訳ありません」

誰かのせいにするのではなく、きちんと宿側の対応として謝ってくれたことで、張りつめていた気持ちが少しずつほどけていった。

「お荷物もお預かりできます。後ろのお荷物をお運びしてもよろしいでしょうか」

そう尋ねてから、スタッフは私たちの返事を待って後部座席のドアを開けた。

何かをする前に、まず確認する。

ほんの短い言葉だったけれど、先ほどの出来事があったからこそ、その気遣いが余計にありがたく感じられた。

最初に声をかけられたときは、「せっかく楽しみにしていた旅行なのに」と残念な気持ちになった。

けれど、間違いに気づいたあと、理由をごまかさずに説明し、きちんと謝ってくれたことで、その印象は大きく変わった。

相手を思い込みだけで判断せず、まず確かめること。

旅先で交わした短いやり取りから、その大切さを改めて感じた出来事だった。

※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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