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「栄養が足りていないんじゃない?」義母の隣で黙り続けた夫

  • 2026.8.20
ハウコレ

帰省のあと、義母からレシピが週に何度も届くようになりました。開くたびに返せずにいた私が、ようやく「全部は作れていません」と送りました。

義実家の食卓で、煮物の小鉢を配る義母の視線が、子どもたちの箸先で止まりました。

義母の質問と子どもの答え

お盆に夫の実家へ帰省した、初日のことです。私と夫は共働きで、食卓には義母の手料理が並んでいました。義母は孫たちに小鉢を取り分けながら、「いつも、おうちで何を食べているの?」と聞きました。上の子は元気よく答えました。「冷凍のグラタンとか、お惣菜のコロッケ!」。義母は小鉢を置き、私のほうを見ました。「栄養が足りていないんじゃない?」。私は「すみません、平日はどうしても手が回らなくて」と頭を下げました。夫は隣で黙ったままです。

届き始めたレシピ

片付けの台所で、義母は「レシピ、送ってもいいかしら。連絡先、交換したままよね」と言いました。結婚のときに交換したメッセージアプリの連絡先は、それまでほとんど使われていませんでした。私は「はい、お願いします」と答えました。帰宅してから、義母のレシピは週に何度も届くようになりました。ひじきの煮物、切り干し大根、鶏と根菜の煮つけ。どれも手間のかかるものばかりで、私は既読をつけたまま返せずにいました。

冷凍食品の棚の前で

仕事帰りに冷凍食品の棚の前に立つと、義母の顔が浮かぶようになりました。かごに入れては戻し、結局レシピの材料を買って、作りきれずに野菜を傷ませたこともあります。応援なら、どうしてあの日、隣で何も言ってくれなかったのか。私はアプリを開き、「送っていただいたもの、全部は作れていません。ごめんなさい」と打って、送信しました。夕食の席で下の子が「おばあちゃんの煮物おいしかったね」と言い、私はうまく笑えませんでした。

そして...

返信は短いものでした。「作れる日だけでいいの。押しつけるつもりはなかったの」。それをどう受け取ればいいのか、今も決めかねています。ただ、うちの冷凍庫には今、義母のレシピで多めに作って凍らせた煮物と、市販のグラタンが並んでいます。どちらも、うちの家族のごはんです。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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