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【圧倒!漆黒の海苔弁】一面の黒に老舗の意地が詰まっている「山本山 ふじヱ茶房」で日本橋グルメ

  • 2026.8.19

日本橋を訪れたら、老舗の味を楽しめるグルメにも注目したいところ。なかでも圧巻ですごい!と話題なのが、元禄3年(1690年)創業の「山本山」が手がける「山本山 ふじヱ茶房」です。300年以上にわたり日本橋で商いを続けてきた山本山は、お茶の老舗としても知られますが、海苔の販売もスタート。現在は、お茶と海苔の魅力をさまざまな形で伝えています。そんな山本山の魅力を、より気軽に味わえるのが「にほんばし海苔弁当」。価格は2,200円で、名前の通り海苔を主役にした持ち帰り専用のお弁当です。最大の特徴は、なんといっても蓋を開けた瞬間のインパクト。一般的な海苔弁当を思い浮かべながら蓋を開けると、そこに現れるのは一面の漆黒。鮭や唐揚げ、卵焼きなどのおかずは見当たりません。主役は、あくまでも海苔。一見するととてもシンプルなのに、食べ進めるとさまざまな味わいが顔を出す、山本山ならではの一箱です。今回は、そんな「にほんばし海苔弁当」の魅力を、実際に味わいながら紹介します。

日本橋で300年以上。老舗・山本山が手がける「ふじヱ茶房」

「山本山 ふじヱ茶房」があるのは、日本橋髙島屋三井ビルディングの1階。日本橋駅からもアクセスしやすく、日本橋散策の途中に立ち寄りやすい場所にあります。店内では、山本山が厳選したお茶を一杯ずつ楽しめるほか、海苔を使った食事や甘味も提供。

ふじヱ茶房には、初代・山本嘉兵衛の「おいしいお茶を、ひとりでも多くの人に味わっていただきたい」という思いが込められており、現在は日本人だけでなく、海外から訪れる人にも日本のお茶や海苔の魅力を伝える場所として展開しています。

日本橋という歴史ある街で、300年以上続く老舗の味に触れられる。観光地を巡るだけではなく、こうした「その土地ならではの食文化」を体験できるのも、日本橋を歩く楽しみのひとつです。

蓋を開けた瞬間、思わず二度見。一面の漆黒が広がる「にほんばし海苔弁当」

お店の看板メニューは「にほんばし海苔弁当」。価格は2,200円です。蓋を開けると、まず目に入るのが、白いご飯さえ覆い隠すように広がる黒々とした海苔です。いわゆる海苔弁と聞けば、海苔の下におかずが入っていたり、鮭やちくわ、きんぴらなどが添えられていたりするものを想像する人も多いはず。ところが、このお弁当には、そうした“海苔弁らしいおかず”がありません。

主役は、有明海産の最高級海苔「にほんばし」。山本山は海苔の産地として知られる有明海にこだわり、同じ有明海産でも、その年の天候や海況などによって品質が変わるため、毎年その年によい海苔が採れた浜から仕入れるというこだわりを持っています。お米には海苔の風味を引き立てる島根県飯南町産コシヒカリを使用し、シンプルだからこそ素材の旨味がダイレクトに伝わります。

老舗のプライドが詰まった、まさに海苔を五感で楽しむための逸品です。そんな海苔とご飯を中心に、素材の組み合わせそのものを楽しむ。この潔さこそが、「にほんばし海苔弁当」の最大の特徴です。

おかずを入れない理由は、海苔そのものを味わってほしいから。では、なぜここまでシンプルなのでしょうか。その答えは、ふじヱ茶房の食事の考え方にも表れています。

公式サイトでは、海苔と米、海苔と麺といったシンプルな組み合わせでも、上質な海苔があれば十分に味わえるという考えを紹介しています。実際に店内でも、山本山の海苔をふんだんに使った「海苔めん」や「海苔重」などを提供しています。

つまり「にほんばし海苔弁当」は、何かを足して豪華にするのではなく、海苔そのものの魅力を引き立てるために、あえて引き算をしたお弁当。海苔を脇役ではなく、料理の主役として味わうための一箱となっています。

実食!一口目は海苔の香り、食べ進めると隠れた味が現れる

実際に食べてみると、最初に感じるのは海苔の存在感。一面を覆う海苔から、豊かな磯の香りがふわりと広がります。

そして、食べ進めると見えてくるのが、このお弁当のもうひとつの仕掛け。ご飯の下には、自家製の出汁醤油たれや「じゃこオリーブオイル」と「焼のり にほんばし」が忍んでいます。海苔とご飯だけに見えた一箱に、実は味のアクセントが仕込まれているのです。出汁醤油の旨みが加われば、和食らしい味わいに。

そこにじゃこオリーブオイルの風味が重なることで、海苔とご飯という和の組み合わせに、少し意外なニュアンスが生まれます。トッピングには「もみのり にほんばし」。ふわふわの海苔とご飯の間にある焼きのりで種類の違う海苔を楽しめることで、一枚の海苔を食べるのとはまた違う食感と香りが加わります。

シンプルなお弁当でありながら、食べる場所によって印象が変わって、食べ進めるほどに味が重なっていく。これが、このお弁当を“究極の海苔弁”と呼びたくなる理由です。

海苔弁だけじゃない!店内ではお茶と海苔の組み合わせを楽しめる

せっかく日本橋まで足を運ぶなら、お弁当をテイクアウトするだけでなく、ふじヱ茶房でゆっくり過ごしてみるのもおすすめです。店内の食事メニューには、「膳 にほんばし」2,800円、「膳 玉露ちらし」3,200円、「膳 海苔鯛茶漬け」2,400円などが並びます。海苔を使った料理を中心に、お茶との組み合わせを楽しめるのが特徴です。

なかでも、お茶の種類が豊富なのは茶房ならでは。玉露だけでも「天下一」「ふじヱ」「雁が音」などがあり、煎茶も宇治茶、深蒸狭山茶、かぶせ八女茶、有機霧島茶、本山茶など、日本各地のお茶をそろえています。海苔弁当を買うだけではなく「日本橋でお茶を楽しむ」という時間までセットにすると、老舗・山本山の魅力をより深く感じられます。

山本山のお茶や海苔を使った甘味もあり、「のりせんべい」や「玉露嶺岡とうふ」、「抹茶わらびもち」、「抹茶白玉ぜんざい」、「玉露抹茶羊羹」など、和の素材を生かしたメニューが用意されています。

さらに、抹茶×ウォッカ、煎茶×ジン、ほうじ茶×ラムなど、お茶とお酒を組み合わせたオリジナルメニューも。老舗のお茶屋というと、どこか格式高いイメージがありますが、こうした新しい楽しみ方を提案しているのも、ふじヱ茶房の面白いところです。

山本山 ふじヱ茶房 メニュー

新幹線のお供や自分へのご褒美に。日本橋の伝統を味わう贅沢なひととき

写真は、イートインの「膳 にほんばし」2,800円 海苔のご飯は、にほんばし海苔弁当と同じ構成を楽しめます。

お持ち帰り専用の「にほんばし海苔弁当」は、東京観光の特別なご褒美としてはもちろん、東京駅から旅立つ新幹線の中でのちょっと贅沢な旅のお供にも最適です。現在のお持ち帰り弁当の受付時間は11:00〜17:00、受け取りは18:00まで。

確実に受け取りたい場合は、事前予約も利用できます。旅先では、その土地でしか買えないものをお土産にするのも楽しみのひとつ。東京土産というとスイーツや定番のお菓子を選びがちですが、こうした老舗の味を持ち帰るのも、少し趣向が変わっておすすめです。

山本山 ふじヱ茶房

所在地 東京都中央区日本橋2丁目5−1 髙島屋三井ビルディング1階

営業時間 10:30~18:00


©︎Keiko Morota

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