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息子の妻の本音を聞いた私が、3日かけて初めて送った長文

  • 2026.8.15
ハウコレ

廊下で耳にした言葉を、私は誰にも言えないまま2週間過ごしました。文字なら伝えられるかもしれないと思ったのです。

孫の写真を保存することしか知らなかった指で、私は同じ文章を3日、消しては打ち続けていました。

廊下で聞いた言葉

息子夫婦が帰るあの日、新聞を取りに廊下へ出た私の耳に、玄関先の声が届きました。「お義父さん、私のこと嫌いなのかな」息子の妻の声でした。私は足を止め、2人が出ていくまで廊下から離れられませんでした。

話せない理由

嫌いだったことなど一度もありません。ただ、職場でも家でも、私は昔から口数で損をしてきました。何か言えば説教になり、黙れば不機嫌と取られる。定年後はそれが余計にひどくなり、義理の娘に何を話せばいいのか、話題の選び方すらわからなくなっていました。それでも、あの言葉を聞いたまま次に顔を合わせる自信はありませんでした。会って話す代わりに、文字を選びました。

3日かかった文章

妻には内緒で、辞書を引きながら文章を作りました。謝りたい気持ちと、あの立ち聞きを知られたくない気持ちの間で、書ける内容は限られました。立ち聞きには触れず、日頃の礼だけを並べ、最後を「うまく話せず、すまないと思っています」と結びました。送ってから数日、返事はありませんでした。呆れられたかと考え始めた頃、「こちらこそ、いつもありがとうございます。また皆でご飯を食べたいです」というメッセージが届きました。

そして...

休日に息子夫婦が来ると聞いて、私は庭で野菜を収穫し始めました。話すことは、やはり得意になれそうにありません。「持っていきなさい」渡せたのはその一言だけでした。ただ、あの1通を打ち終えた指なら、次の季節のあいさつくらいは打てる気がしています。

(60代男性・元技術職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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