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別れた彼女の近況を、友人に聞き続けていた僕、改札前で鉢合わせた日、後から届いた伝言とは

  • 2026.8.15
ハウコレ

「直接は、無理だよ」目の前でそう答えた僕のもとに、数日後、彼女からの言葉が届きました。返事の代わりに、僕は1つの習慣をやめることにしました。

通知音が鳴るたび、僕は彼女の名前ではなく、共通の友人の名前を先に確かめていました。

別れを切り出したのは僕だった

別れ話を切り出したのは、僕のほうでした。仕事を理由に会う回数を減らし、最後は一方的に関係を終わらせました。彼女は責めることなく、わかったとだけ言って帰っていきました。だからこそ、連絡先は残っていても、送る資格はないと思っていました。

代わりに僕は、共通の友人にメッセージを送るようになりました。仕事は続けているか。引っ越したのか。恋人はいるのか。彼女が元気でいると聞けた日は、眠りが少しだけ深くなりました。確かめていたのは彼女の近況ではなく、自分の罪悪感の重さでした。

目の前に本人がいても

数日後、駅の改札を出たところで、彼女と鉢合わせました。先に気づいたのは僕で、とっさに目を逸らしました。素通りしてくれると思った彼女は、僕の前で立ち止まりました。

「気になるなら、私に直接聞いたら?」

友人とのやりとりを知られている。そう理解するまで、少し間がありました。目の前に本人がいても、僕は「直接は、無理だよ」とだけ答えました。本音を言えば、彼女の口から新しい生活の話を聞くのが怖かっただけです。彼女は改札前を離れていきました。

届いた伝言と、既読のままの画面

数日後、友人が1通のメッセージを送ってきました。

「私の近況は、私に関係のある人だけが知ればいいの」

彼女の言葉だと、すぐにわかりました。読み終えても、返事は打ちませんでした。打てる立場ではないと、ようやく理解したからです。改札前で答えられなかった時点で、僕は彼女の近況を知る権利ごと手放していました。あの質問の数々は、手放したものを人づてに拾い集めようとする、身勝手な作業だったのだと思います。

そして...

友人へのメッセージは、あの日を最後にやめました。彼女が元気かどうかを、僕はもう知りません。知らないままでいることが、僕にできる唯一の誠実さなのだと、今は思っています。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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