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揺らぐ世界を縫い留めること

  • 2026.8.18

Kei Takemura

揺らぐ世界を縫い留めること

Kei Takemura
Top Photo:竹村 京《A.N.のリビングルーム、地震の予感》(部分)2005年、個人蔵(豊田市美術館寄託)

アーティスト 竹村京による展覧会「竹村 京 うごくせかい」が、水戸芸術館にて10月12日(月・祝)まで開催中。

参考図版 撮影:木暮伸也
竹村 京《where are you from?》2005年、個人蔵

1975年、東京都に生まれた竹村京。
東京藝術大学大学院とベルリン芸術大学で学んだのち、2015年に群馬県高崎市に移住し、
現在も同地を拠点に国内外で活動している。

竹村 京《A.N.のリビングルーム、地震の予感》(部分)2005年、個人蔵(豊田市美術館寄託)
6. 竹村 京「修復された…」と題された作品群、展示風景:「How Can It Be Recovered」、メイトランド・リージョナル・アート・ギャラリー、メイトランド、オーストラリア、2020年
参考図版 撮影:木暮伸也 ※赤色蛍光シルクに含まれる蛍光タンパク質は(国研)理化学研究所及び(株)医学生物学研究所が開発したものです。

記憶、時間、そして偶然や越境の美しさなどをテーマに、「縫う」という行為によって対象に新たな光を与える作品を制作してきた竹村。
その関心は一貫して、個人の記憶や出来事を作品の中に「仮留め」し、ひとつひとつの存在を現在から未来へと繋ぐことへと向けられている。

展示風景「長島有里枝×竹村京『まえ と いま』」、群馬県立近代美術館、2019年 撮影:木暮伸也
竹村 京《Curtain for Opening with 7 doors》2019年 ゲスト・パフォーマー:安藤洋子 撮影:木暮伸也

彼女にとって過去最大規模の個展となる本展では、「A.N.のリビングルーム、地震の予感」をはじめとする00sの代表作を起点に、独自の「修復」を施した作品群や、「天災」と「修復」を主題とした新作インスタレーションなどを展開する。

また、一般の参加者が街なかで修復という概念について考え、実践するワークショップの成果展示も行っている。
その多彩な創作から、記憶と喪失、時間や行為における不可逆性といったテーマへと迫る。

価値や真偽が容易に反転し、向き合い方に戸惑うほど不安定な状況にある現代の世界。
本展は、揺らぐ世界への応答を続ける竹村の作品を通して、出来事やその記憶と対峙する機会となる。

竹村 京《Time counter》2019-2024年、個人蔵 撮影:木暮伸也
作家による新作のためのドローイング(参考図版)

記憶を縫い留め、未来へと手渡す作品の数々。
変容していく世界の中で、生き抜くための手がかりを見つけて。



ART TOWER MITO
029-227-8111



【Kei Takemura “All Things Move”】
DATE:10月 12日(月・祝)まで開催中
※月曜定休
※ただし9月21日(月・祝)、10月12日(月・祝)は開館
TIME:10:00am~6:00pm
※入場は5:30pmまで
PLACE:水戸芸術館現代美術ギャラリー他
ADDRESS:茨城県水戸市五軒町 1-6-8
ADMISSION:一般 ¥900
※高校生以下・70歳以上は無料
WEBSITE:www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5428.html

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