1. トップ
  2. 夏休みに「子どもの近視」が進む“意外な原因”とは?猛暑の「室内生活」に潜むリスク【眼科医解説】

夏休みに「子どもの近視」が進む“意外な原因”とは?猛暑の「室内生活」に潜むリスク【眼科医解説】

  • 2026.8.14
夏休み中に室内でゲームをして過ごす機会が多い子は近視が進みやすい(画像はイメージ)
夏休み中に室内でゲームをして過ごす機会が多い子は近視が進みやすい(画像はイメージ)

暑さは熱中症のリスクもあり、室内で過ごす人は多いと思います。そんな中、いわみ眼科(兵庫県芦屋市)理事長で眼科医の岩見久司さんは「夏休み中は子どもの近視が進みやすい」と警鐘を鳴らします。夏休み中に近視が進みやすい理由や、家庭でできる対策について、岩見さんが解説します。

ゲームや動画の視聴時間が増加

夏休みは子どもが家で過ごす時間が増えます。特に共働きのご家庭では、「仕事に行っている間、ちゃんと宿題しているかな」「ずっとゲームしていないかな」「YouTubeやスマホばかり見ているんじゃないか」そんな心配をしている保護者も多いのではないでしょうか。

とはいえ、この暑さです。「外で遊んできなさい」と言いたくても、35度を超えるような日に長時間外で遊ばせるわけにもいきません。子どもだって、涼しい部屋でゲームや動画を楽しみたくなります。ですから、これは決して「親の管理が悪い」という話ではありません。

ただ眼科医の立場から見ると、今の夏休みの生活には、少し気になることがあります。実は「近視が進みやすい条件」が、かなりそろいやすいのです。

猛暑の夏休みは「真夏のステイホーム」

子どもの近視には、遺伝だけでなく生活環境も関係しています。特に知られているのが、「近くを見る時間」と「屋外で過ごす時間」です。スマートフォンやタブレット、ゲーム、読書、勉強など、近くを長時間見る生活は近視と関連します。一方、屋外で過ごす時間が多いことは、特に近視の発症を予防する方向に働くことが分かっています。

つまり、「暑すぎて外に出ない」「家にいるのでスマホやゲームが増える」「動画を何時間も続けて見る」「宿題やタブレット学習もある」という夏休みの生活は、近視を考えるとあまり好ましい条件ではありません。少し大げさに言えば、猛暑による「真夏のステイホーム」です。

もちろん、「スマホを見たら近視になる」という単純な話ではありません。近視には体質や家族歴など多くの要因が関係します。また、暑い日に近視予防のため無理に外へ出る必要もありません。

「夏休み、子どもは家で何をしているのか」と思ったら

共働きのご家庭で、仕事中ずっと子どもの生活を見ていることなどできません。「ゲームは1時間まで」と約束していても、子どもが本当に守っているのか分からないのは当然です。

だからこそ、夏休みは「ちゃんと管理しなきゃ」と保護者だけが頑張り過ぎるのではなく、一度、子ども自身の目の状態を確認する機会にしてほしいと思います。

比較的一日の中で涼しい朝夕に屋外で過ごす、近くを見る作業を長時間続けない、ときどき遠くを見る、画面に顔を近づけ過ぎないなど、できる範囲で生活を整えることが大切です。

春の学校健診でもらった視力検査の紙が、まだ机の上に残っていませんか。最近、テレビに近づくようになっていませんか。特に、小学校低学年から近視が始まった子、急速に度数が進んでいる子、両親に強い近視がある子などは、この夏休みの機会に一度詳しく調べておくことをおすすめします。

「夏休み、うちの子は家で何をしているのだろう」という心配をきっかけに、今年はスマホの使用時間だけではなく、子どもの「これからの目」にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ