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妻の結婚指輪に「ただいま」を刻んだ俺、自分の指輪に入れた言葉

  • 2026.8.14
ハウコレ

妻が席を外した間に、俺は2本分の刻印を記念日から別の言葉へ変更しました。受け取りの日、妻が納得していないことには気づいていました。それでも俺は、新居で2本を並べるまで説明しませんでした。

妻が席を外した間に

結婚指輪を注文した日、妻は刻印の希望欄に2本分の記念日を書きました。俺も数字を確認し、「これでいいね」と答えました。けれど、付き合い始めた頃に妻から聞いた話が残っていました。1人暮らしの部屋へ帰り、誰とも話さずに靴を脱ぐ時間が寂しかったという話です。結婚したら、帰ってきた妻に声をかけたい。その気持ちを指輪にも残したいと思いました。店員が注文内容を確認する直前、妻に仕事の電話が入りました。妻が席を外すと、俺は2本分の刻印を変更したいと伝えました。戻ってきた妻には、「確認しておいたよ」とだけ話しました。相談すれば、驚かせられなくなると思ったからです。

説明しなかった受け取りの日

完成した指輪を受け取ると、妻は自分の指輪の内側を確認しました。

「記念日じゃないんだね」

俺は刻印を変えたことを認めましたが、自分の指輪は見せませんでした。

「家に着いたら、もう1本も見せるよ」

妻は指輪を箱へ戻しました。納得していないことは分かりました。ここまで隠したのだから、玄関で見せるところまで続けたほうがいいと思い込んでいました。帰りの電車でも、妻は膝の上の紙袋を見ていました。俺は何度か話しかけようとしましたが、結局、新居に着くまで理由を伝えませんでした。

「ただいま」と「おかえり」

新居の玄関で、俺は自分の指輪を見せました。内側には「おかえり」と刻まれています。

「君の指輪が『ただいま』で、俺の指輪が『おかえり』。これからは、帰ってきた君に俺が『おかえり』と言いたかったんだ」

妻は2本を見比べてから言いました。

「意味はうれしい。でも、先に相談してほしかった」

記念日と2つの言葉を一緒に入れられないか、店員に聞くこともできました。変更する前に妻へ案を伝え、2人で選び直すこともできました。俺は妻を喜ばせるつもりで、2人で決めた内容を1人で変えていました。

そして...

結婚後、妻が仕事から帰ると、俺は台所から「おかえり」と声をかけます。妻も玄関から「ただいま」と返してくれます。

指輪の言葉は、今では2人の日常になりました。それでも2本を外して並べると、妻が紙袋を見ていた帰りの電車と、説明を延ばした自分を思い出します。

(20代男性・メーカー勤務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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