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「これ、スーパーでも売ってるよね」正月の手土産を笑った親戚。だが、私が静かに反論した

  • 2026.8.12

正月の集まりで始まった自慢話

数年前の正月、親戚が集まるというので、私は久しぶりにいとこの家を訪ねました。

新年の挨拶も兼ねて、手土産には家族で食べられそうな箱入りの和菓子を用意していきました。

玄関で挨拶を済ませ、居間に通されると、すでに何人かの親戚がコタツを囲んでいました。しばらくは近況を話したり、お茶を飲んだりしていたのですが、やがて伯母が私の仕事について尋ねてきました。

「今も同じ仕事を続けてるの?」

「ええ、変わらずですよ」

そう答えると、伯母はすぐに自分の息子であるいとこの話を始めました。

「この子は去年、役職が上がったのよ。忙しくなったみたいだけど、お給料も前より良くなったみたいで」

いとこもまんざらでもなさそうな顔をしています。昔から伯母は、親戚が集まると息子の仕事や暮らしぶりをよく話す人でした。

私は「それはよかったですね」とだけ返し、特に気にせず聞き流していました。

その後、テーブルの端に置いてあった私の手土産を、いとこが開けようとしました。包装を見たところで、何かに気づいたように笑います。

「あ、これ知ってる。スーパーでも売ってるよね」

「そうなの?」と伯母も箱をのぞき込みました。

いとこは「わざわざこれ買ってきたんだ」と冗談めかして言いながら、箱をテーブルの端へ押しやりました。

その言い方が、どうにも引っかかりました。

たしかに、その菓子は百貨店だけで売られているような特別なものではありません。けれど、家族みんなで食べやすそうだと思い、店頭で迷いながら選んだものです。

笑って済ませる気にはなれなかった

最初は黙っていようと思いました。正月から親戚同士で揉めたくはありません。

ただ、目の前で手土産を値踏みするような話を続けられるのも、あまり気分のいいものではありませんでした。

私は箱を自分のほうへ少し戻しながら、いとこに言いました。

「スーパーに置いてあるかどうかまでは知らなかったけど、みんなで食べてもらえたらと思って選んできたんだよ」

いとこは少し意外そうな顔をしました。

私は続けて、なるべく穏やかに伝えました。

「高いものを持ってきたつもりはないけど、もらったものを目の前で笑われると、さすがにあまり気分はよくないかな」

その言葉に、いとこはしばらく黙っていました。

伯母も先ほどまでの調子では話を続けず、「まあ、せっかく持ってきてくれたんだから」と箱を開け始めました。

少しして、いとこが「悪かった。そんなつもりじゃなかった」と小さな声で言いました。

私は「うん」とだけ返しました。

その後は別の親戚も話題を変えてくれたため、集まり自体が険悪になることはありませんでした。ただ、それまでのように何でも笑って受け流す必要はないのだと感じた出来事でした。

贈り物は、値段や買った場所だけで決まるものではないと思います。少なくとも、渡した本人の前で品定めするような言い方はしたくない。あの日以来、私自身も人から何かをいただいたときには、まずその気持ちを大切にしようと思うようになりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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