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「まだ遊んでるんだから、待ってればいいでしょ」ブランコを長く使い続ける子の父親。だが、別の親が静かに返した一言

  • 2026.8.11

ブランコの前で待ち続ける親子

休日の午後、子どもを連れて近所の公園へ出かけたときのことです。

公園にはブランコが二つあり、その日はどちらも使われていました。

私たちが遊具の近くに着くと、片方のブランコの前では、小さな男の子がお母さんと一緒に順番を待っていました。

そのブランコに乗っていたのは、小学校低学年くらいの男の子でした。楽しそうにこぎ続けていて、少なくとも私たちが来てからしばらくの間、交代する様子はありません。

近くのベンチには、その子の父親らしい男性が座ってスマートフォンを見ていました。

待っていた男の子は何度かブランコを見つめていましたが、やがて母親の服の袖を引っ張りました。

「まだかな」

母親は少し迷ったあと、ブランコに乗っている子へ穏やかに声をかけました。

「ごめんね。この子も待っているから、あと少ししたら代わってもらえるかな」

すると、それまでベンチにいた父親が顔を上げました。

「まだ遊んでるんだから、待ってればいいでしょ」

大声ではありませんでしたが、はっきりと不機嫌そうな口調でした。

声をかけた母親は困ったように黙り込みます。男の子も母親の後ろに隠れるようにして、ブランコから目をそらしました。

近くにいた父親の一言

私も近くで見ていましたが、知らない人同士のことでもあり、すぐに口を挟むことはできませんでした。

そのとき、もう一つのブランコのそばにいた男性が、静かに声をかけました。その人も子どもを連れて公園に来ていたようです。

「この子たち、結構前から待っていますよ」

責めるような言い方ではありません。ただ、見ていたことをそのまま伝えるような口調でした。

父親は一瞬黙り、待っている親子のほうを見ました。

男性は続けて、

「時間を決めなくてもいいですけど、何人か待っているなら、そろそろ交代してもいいんじゃないですか」

とだけ言いました。

父親は少し気まずそうな顔をしたあと、ブランコに乗っている息子へ声をかけました。

「そろそろ代わろうか」

男の子は「はーい」と返事をすると、数回こいでからブランコを降りました。

待っていた小さな男の子は、母親に背中を押されるようにしてブランコへ向かいます。

先ほど声をかけられた父親は、それ以上何か言うこともなく、再びベンチへ戻っていきました。

大きな言い争いになったわけでも、誰かが父親を言い負かしたわけでもありません。

ただ、子どもが何人も使う公園だからこそ、待っている人がいることに少し目を向けるだけで、余計な嫌な思いをせずに済むのではないかと感じた出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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