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“微笑みの剛腕”1回戦で散る…聖隷クリストファー髙部陸投手、笑顔も涙止まらず「最後は楽しんで終わりたかった」

  • 2026.8.7

「夏の甲子園」こと第108回全国高等学校野球選手権大会2日目となる8月6日、1回戦第2試合で聖隷クリストファー(静岡)は佐野日大(栃木)と対戦した。「高校四天王」の一人と評されるエース・髙部陸投手は、9回129球、10奪三振の力投を見せたが、チームは0-1で初戦敗退。それでも髙部投手は、こぼれる涙のなかで笑顔を見せ続けた。

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最速150キロの直球を誇る本格派左腕であり、マウンド上でも常に笑顔を絶やさないことから“微笑みの剛腕”と呼ばれる髙部投手。「自分の顔がチームの雰囲気を作ると思っている」と語り、苦しい場面でも笑顔でプレーすることを大切にしてきた。

甲子園に初めて立った昨年は、1回戦で明秀日立(茨城)を相手に1失点完投勝利を挙げた。しかし、続く2回戦で敗退。その悔しさを成長の原動力にした髙部投手は、食事の回数を増やし、間食には団子も取り入れるなどして体重が8キロ増加。「打者を圧倒するようなピッチング」を目指し、再び聖地のマウンドに戻ってきた。

6日の佐野日大戦で髙部投手は、初回先頭打者に四球を与えたものの、以降は5回2死まで走者を許さない完璧なピッチング。そこから満塁のピンチを背負ったものの、最後は変化球で空振り三振。笑顔を浮かべながら無失点で切り抜けると、続く6回は3者連続三振を奪った。

両校無得点で迎えた7回、聖隷クリストファーは守備の乱れもあって1点を失う。打線も佐野日大のエース・鈴木有投手を攻略できず、0-1のまま9回を迎えた。しかし9回も2人が打ち取られ2死ランナーなし。最後の夏の終わりが迫るなか、ベンチで仲間に声援を送る髙部投手の目からは涙がこぼれていた。それでも、その表情から笑顔が消えることはなかった。

聖隷クリストファーは佐野日大に0-1で敗戦。髙部投手は6安打1失点、129球を投げ抜き、10奪三振と好投したが、最後の夏は初戦で幕を閉じた。

試合後、髙部投手は9回の場面を振り返り、まだまだ仲間と野球をしたいという思いがあふれ涙が出たと明かした。一方で、「最後は本当に楽しんで終わりたいとずっと思っていた」といい、意識して笑顔を作ったという。

1点に泣いた髙部投手だったが、甲子園で学んだ「一球の怖さ」を後輩にも伝えたいとし、後輩には甲子園で勝ち抜けるチームになってほしいと続けた。

なお、聖隷クリストファーと佐野日大の試合ハイライトは、8月6日に放送された『熱闘甲子園』(ABCテレビ・テレビ朝日系列)で紹介された。

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