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学校では最強なのに、恋愛は超不器用でピュア! 不良男子校と不良女子高のトップ同士が織りなす秘密だらけの純愛ラブコメ【書評】

  • 2026.8.7

【漫画】本編を読む

『恋するふたりは牙を隠す~ギャップがありすぎるカップルの話~』(紫良河みあび/KADOKAWA)は、見た目は怖いのに恋愛には不器用な不良カップルの純愛を描いたラブコメディ。SNSで大きな反響を呼んだ、ギャップ萌えがこれでもかと詰まった作品だ。

主人公の千石雪弥と一条愛里は、オンラインで知り合い、オフ会をきっかけに親しくなった高校生同士。互いに惹かれ合い、「もっと仲良くなりたい」と思うようになる。しかし、ふたりにはどうしても相手に言えない秘密があった。雪弥は地元の不良男子校を束ねているトップであり、愛里もまた不良女子高のトップだったのである。

本作最大の魅力は、タイトルどおりふたりの意外すぎるギャップにある。それぞれの学校内では周囲から恐れられる存在でありながら、恋愛となると驚くほど純情で不器用。相手からのメッセージひとつひとつに一喜一憂し、ちょっとでも距離が縮まるだけで舞い上がる。特に、愛里が雪弥を花火大会に誘うことに逡巡する姿は、普段の威圧感との落差が大きいぶん、とてつもなく愛らしい。

そして、もし正体がバレれば、ふたりの関係は大きく変わってしまうかもしれないという緊張感が常につきまとうのもよいスパイスだ。好きな相手には本当の自分を知ってほしい。しかし知られたら嫌われるかもしれない。この葛藤は不良という設定にかかわらず、多くの読み手が共感できるごく普通の恋愛の悩みである。しかも、雪弥も愛里も決して粗暴なだけのキャラクターではない。言葉や態度は激しいが、仲間思いで面倒見がよく、それぞれが周りから慕われていることも伝わってくるので、読み進めるほどにふたりの恋に目が離せなくなっていくだろう。

怖そうな見た目の裏にある優しさと、不器用な恋心。幾重にも重なったギャップが生み出す尊さこそが本作の真骨頂だ。思わずニヤニヤしてしまうラブコメが好きな人、少しじれったいくらいの純愛作品を探している人はぜひ手に取っていただきたい。

文=馬風亭ゑりん

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