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『シックス・センス』天才子役は今? ハーレイ・ジョエル・オスメント、衝撃の激変から怪演派バイプレイヤーへ

  • 2026.8.6
Getty Images

映画『シックス・センス』で世界中を魅了し、天才子役として一時代を築いたハーレイ・ジョエル・オスメント。若くしてトップスターとなった彼のキャリアは、衝撃的な事故やハリウッドからの離脱を経て、今や唯一無二の存在感を放つ怪演派俳優へと進化を遂げました。かつての可憐な少年時代から現在に至るまでの歩みを振り返ってみましょう。

Barry King / Getty Images

【THEN】11歳でアカデミー賞候補に!『シックス・センス』で一世を風靡した子役時代

4歳の時にショッピングモールでスカウトされ、ピザハットのCMでデビューを果たしたハーレイ・ジョエル・オスメント。1994年の映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』で主人公の息子役を演じて注目されると、1999年のホラー映画『シックス・センス』で一躍世界的なスターとなりました。死者が見える少年コール役を恐ろしいほどの演技力で表現し、「I see dead people」という名台詞とともに世界的な社会現象を巻き起こします。当時わずか11歳でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、一世を風靡した天才子役ブームの頂点に君臨しました。

その後もスティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』(2001年)や『ペイ・フォワード 可能の王国』(2000年)などの話題作で主演を務め、その圧倒的な存在感で世界中のファンを魅了しました。

John Nacion / Getty Images

【NOW】激変したワイルドな姿で開花! 異彩を放つ怪演派として確固たる地位を確立

かつての可憐な面影から一転、現在のハーレイは豊かな髭とふくよかな体型が印象的な大人の姿へと激変を遂げています。彼はこのビジュアルの変化を自らの演技の幅を広げる武器へと昇華させました。

ヒットドラマ『ザ・ボーイズ』(2019年)では、かつて人気子役ヒーローだったものの落ちぶれてしまった男・メズマー役をリアルに演じて大きな話題を呼びました。さらに映画『Mr.タスク』(2014年)での衝撃的な役柄や、ゾーイ・クラヴィッツ監督作『ブリンク・トゥワイス』(2024年)、Netflix『ウェンズデー』シーズン2(2025年)など、癖のある個性的な役柄を次々と熱演。かつての優等生イメージを脱ぎ捨て、ハリウッドの作品に欠かせない唯一無二の怪演派バイプレイヤーとして確固たるポジションを確立しています。

Steve Granitz / Getty Images

18歳での飲酒運転事故と逮捕。トップスターのキャリアに訪れた大きな試練

栄光の頂点を極めた子役時代を経て、10代後半を迎えた彼に大きな試練が訪れます。2006年7月、当時18歳だったハーレイはロサンゼルス郊外で乗用車を運転中に郵便ポストに激突する単独事故を起こし、車が横転して肋骨骨折と肩の負傷という重傷を負います。事故後の捜査により、基準値を超えるアルコール検出に加えて車内から大麻が見つかり、逮捕・起訴される事態に。裁判では3年間の保護観察処分とアルコール教育プログラムの受講、罰金支払いが命じられ、メディアでは「天才子役の転落」と大々的に報じられました。

このショッキングな事件により、全米を魅了したクリーンで無垢な天才子役のイメージは失墜することとなります。子役像からの脱却に苦しむなかで起きたこの不祥事は、彼のキャリアに大きな影を落とし、表舞台からの長期離脱を余儀なくされました。

Astrid Stawiarz / Getty Images

ハリウッドを一度離れ、ニューヨークの名門大学で演劇を本格的に学び直す

事故後、当時ロサンゼルスで過熱していたメディア報道から身を引くため、ハーレイは2006年に名門ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部へ進学し、拠点をニューヨークへ移します。

「楽しくなくなったら明日辞めていい」という幼少期からの両親の教えもあり、業界への執着を一度手放した状態で、大学で演劇学や舞台表現を学びながら演技を一生の仕事にするかをじっくりと自問自答しました。2012年の映画復帰までの約5年間は映画出演を控え、舞台演劇や声優業に専念。当時の過酷なハリウッドの喧騒から距離を置けたことに「ほっとした」と語る彼は、約15年間に及んだニューヨーク生活を通じて重圧から解放され、一人の人間としての平凡で穏やかな日常を取り戻すことができました。

Alberto E. Rodriguez / Getty Images

ロサンゼルスへと満を持して帰還。実力派俳優として迎えた第二の黄金期

約15年間に及ぶニューヨーク生活を経て、30代半ばを迎えた2021年頃に再びロサンゼルスへと拠点を戻したハーレイ。十分な充電期間を経て地に足をつけた状態で、実力派俳優としての活動を本格化させます。2023年の全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)ストライキ時には、スタジオ前でピケットラインに立つ姿も目撃されています。かつては抵抗感のあったSNSも、なりすまし対策をきっかけにインスタグラムを開設、現在は自身のペースでファンへ発信するスタイルを取るようになりました。

同じく女優として活躍する妹のエミリー・オスメント(写真右)とも互いのキャリアを支え合う良好な関係を保ちながら、容姿の変化や過去の挫折さえもキャラクターの深みへと昇華。現在は映画やドラマの話題作へコンスタントに出演し、実力派バイプレイヤーとして活発な活動を続けています。

Text: Kaori Takeuchi
Photo: Getty Images
※この記事は2026年8月6日時点の情報です。

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