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「お年玉は全部、私が預かるわ」子供から取り上げた親。だが、祖父が諭してくれた結果

  • 2026.8.8

正月の、親戚づきあいで

お正月に、親戚一同が祖父母の家に集まりました。

久しぶりに顔を合わせる大人たちの笑い声と、はしゃぐ子どもたちの声が、座敷いっぱいに広がります。小さな子どもが多く、大人たちは一人ひとりにお年玉を手渡していきました。

ぽち袋を受け取った子どもたちは、みんな嬉しそうに顔をほころばせています。

中身をそっとのぞき込んだり、大事そうに両手で握りしめたり。私はその輪から少し離れて、和やかな光景をほほえましく眺めていたのです。

ところが、ある親戚が子どもたちの前に立って、こう言いました。

「お年玉は全部、私が預かるわ」

まだ小さいから、と親御さんはその場でお年玉を集めていきます。

子どもたちは残念そうな顔をしながらも、何も言えずにこくりとうなずいていました。

「大きくなったら渡すからね」

「……うん、わかった」

そう言われれば、子どもは黙るしかありません。

せっかくもらったばかりのぽち袋が、すっと手元から消えていく。その小さな背中に、私は胸がちくりと痛みました。

祖父の、やさしい一言

場が少ししんとした、そのときでした。ずっと様子を見ていた祖父が、ゆっくりと口を開いたのです。

「全部親が管理するのも大事だけど、少しは自分で使う楽しみも必要じゃないか」

穏やかな声でした。誰かを責めるのでもなく、ただ孫たちを思いやる、あたたかい一言です。

親御さんは、はっとした表情を浮かべました。

「……そうね。全部取り上げるのは、ちょっとかわいそうだったかも」

祖父の言葉をきっかけに、その場は自然と家族の話し合いになりました。子どものお金をどうするのがいいのか、大人たちが車座になって、あれこれと知恵を出し合います。頭ごなしに取り上げるのでも、まるごと持たせるのでもない。ちょうどいい落としどころを、みんなで探っていきました。

「じゃあ、いくらかは貯金して、残りは好きに使わせようか」

最終的に、一部は将来のために貯金し、一部は本や文房具など、子どもが好きなものに自由に使えることになりました。

「わたし、絵本が買いたい!」

それを聞いた子どもたちは、ぱっと目を輝かせます。何を買おうかと、真剣な顔で考え込む姿がなんとも微笑ましく。祖父のひと言が、小さな胸に灯した楽しみ。あの正月の光景を、私は今もあたたかく思い出します。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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