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「ちょっと。そこ、俺が座ってたんだけど!」自由席で声を荒らげた男性。だが、東京から隣にいた私が伝えた事実

  • 2026.9.19
「ちょっと。そこ、俺が座ってたんだけど!」自由席で声を荒らげた男性。だが、東京から隣にいた私が伝えた事実

窓側に座れた、出張帰りの新幹線

出張帰りの夕方、東京駅から乗った新幹線の自由席はかなり混んでいました。

私はどうにか窓側の席に座ることができました。

隣には若い女性が座り、膝に鞄を置いて文庫本を読んでいました。

発車してしばらく経ったころです。

デッキのほうから戻ってきた50代くらいの男性が、私たちの列の前で突然足を止めました。

そして隣の女性を見て、少し強い口調で言いました。

「ちょっと。そこ、俺が座ってたんだけど!」

女性は驚いて本から顔を上げました。

「え…この席ですか?」

「そうだよ。さっきまで俺が座ってたんだよ」

女性は困ったように周囲を見てから答えました。

「でも私、東京からずっとここに座っています」

「いや、そんなはずないだろ」

男性の声が少しずつ大きくなり、周囲の乗客もこちらを見るようになりました。

何度聞かれても、答えは変わらなかった

「俺、ここに荷物置いて席を離れただけなんだよ。勝手に座られたら困るんだけど」

「すみません。でも、本当にずっとここにいました」

女性の声は最初より小さくなっていました。

私は迷いましたが、東京駅から隣にいたことは自分でも見ています。

「あの…この方、東京からずっと隣に座っていましたよ」

男性はこちらを見て、眉をひそめました。

「いや、でも俺はここに座ってたんだって」

「私も席を移っていません」

女性は鞄を抱えたまま、もう一度はっきり答えました。

「東京から、ずっとここに座っています」

それでも男性はしばらく納得せず、「おかしいな」「絶対ここだった」と何度も周囲を見回していました。

やがて後ろのほうを振り返った男性が、急に黙りました。

少し離れた列を見つめたあと、小さな声で、

「…あ、そっちか」

とつぶやきました。

どうやら、席を離れて戻る途中で列を取り違えていたようでした。

男性は気まずそうに視線をそらし、そのまま後ろへ戻っていきました。

その姿が見えなくなってから、私は隣の女性に声をかけました。

「大丈夫ですか?」

女性はしばらくしてから、小さく息を吐きました。

「……はい。ありがとうございます。私まで、自分が間違ってるのかなって思ってきちゃいました」

そう言って少し笑いましたが、鞄を握っていた手にはまだ力が入っていました。

ほんの数分の出来事でしたが、突然強い口調で責められれば、自分が正しいと分かっていても不安になるものなのだと感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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