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「やめてよ、車が来て危ない」夜の道路でボール遊びを続ける親子。笑ってる親子に対して感じた本音とは

  • 2026.8.8

夜の道に響くボールの音

近所に、子どもを道路でボール遊びさせている家があります。

それも、自分の家の前ではありません。

なぜか少し離れた、うちの近くの通りをわざわざ選んでいるのです。

その晩も、暗がりからボールを打つ音が聞こえてきました。

時計を見ると、もう21時を回っています。

窓の外をのぞくと、街灯の下で親子がボールを蹴り合っていました。

「ほら、もっと強く蹴ってごらん」

「うん、見てて」

その家の親は三角コーンまで買い込んで、道の両端に置いています。

まるで自分たちの練習場のように、夜遅くまでドリブルを繰り返していました。

蹴り損なったボールが、道の先へところころと転がっていきます。

「あっ、ボールあっち行った」

「走って取っておいで」

その一声で、子どもは弾かれたように暗い車道へ駆け出していきました。

そこは車がふつうに通る道です。カーブになっていて、見通しもよくありません。もし曲がってきた車があったら、と思うと、私は生きた心地がしませんでした。

「やめてよ、車が来て危ない」

のどまで出かかった言葉を、私はぐっと飲み込みました。

相手はすぐ近くに住むご近所です。一度こじれれば、この先ずっと顔を合わせづらくなる。

そう思うと、どうしても言い出せなかったのです。

言えないまま募る不安

一度だけ、勇気を出して声をかけたご近所さんがいたそうです。けれど返ってきたのは、こんな一言でした。

「何が悪いの?みんなの道路でしょ?」

悪びれる様子はまるでなかったといいます。

公道なのだから何をしようと自由だ、とでも言いたげでした。その話を聞いてから、私はますます声をかけづらくなってしまいました。

危ないのは、通る車や歩く人だけではありません。いちばん危ないのは、車道へ飛び出していく、その家の子ども自身です。

夜の道は暗く、運転する側から小さな影など見えないでしょう。急ブレーキが間に合わなかったら、と考えるだけで、背筋が冷たくなりました。

それでも親は、平気な顔で我が子にボールを蹴り返しています。危険を感じている様子は、少しもありませんでした。

「今日も、無事に終わりますように」

窓辺で手を合わせるように、私はそう願うしかありませんでした。注意もできず、かといって見過ごすこともできず、胸の中に不安ばかりが積もっていきます。

いつか本当に、取り返しのつかないことが起きてしまうのではないか。何も言えない自分へのやるせなさと、何事もなく夜が終わってほしいという祈りだけが、今も私の中で行き場をなくしたままなのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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