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「お前たち、家を買う予定はないのか」お盆の集まりで家の話を迫った叔父→母が毅然と黙らせた瞬間

  • 2026.8.6

お盆の食卓で始まった家の話

昨年のお盆、妻と一緒に私の実家へ帰省したときのことです。

その日は親戚が十人ほど集まり、夕方から座卓を囲んで食事をしていました。久しぶりに顔を合わせたこともあり、近況報告や昔話で場はにぎわっていました。

食事が始まってしばらくしたころ、向かいに座っていた叔父が、ふいに私へ尋ねました。

「お前たち、家を買う予定はないのか」

叔父は父の弟で、六十代です。私たち夫婦が賃貸住宅に住んでいることは、以前から知っていました。

「今のところは、まだ考えている途中かな」

そう答えると、叔父は少し驚いたような顔をしました。

「もう三十代だろ。持ち家がないと、だんだん遅くなるぞ」

悪気はなかったのかもしれません。ただ、大勢の親戚がいる前で言われたこともあり、私は返答に困ってしまいました。

すると叔父は、自分の息子である従兄弟の話を始めました。

「うちの息子は三十二で買ったぞ。子どもができる前に決めたほうが楽だと言ってな」

従兄弟と比べられているようで、居心地の悪さが増していきます。

住宅購入については、妻と何度も話し合っていました。けれど、勤務先や今後の暮らし方を考えると、今すぐ決めるつもりはありませんでした。

それでも親戚の前で細かく説明する気にはなれず、私は「まあ、もう少し考えるよ」とだけ答えました。

ところが、叔父は納得しません。

「考えているだけじゃ、いつまでたっても買えないぞ。そろそろ決断しないとな」

周囲の親戚は気まずそうに料理へ目を落とし、父も困ったように黙っていました。

母が静かに止めたひと言

そのとき、料理を運んでいた母が座卓のそばで足を止めました。

「もう、その話はいいでしょう」

いつもは親戚の会話に割って入らない母が、はっきりとした声で言いました。

叔父は意外そうに母を見ます。

「別に変なことは言ってないだろ。親戚だから心配してるんだよ」

すると母は、落ち着いた口調のまま続けました。

「心配してくれるのはありがたいけど、家を買うかどうかも、いつ買うかも、二人で決めることです」

叔父が何か言おうとしましたが、母はさらに言葉を重ねました。

「従兄弟と比べる必要もありません。それぞれ仕事も暮らし方も違うんだから、この子たちにはこの子たちの考えがあるでしょう」

声を荒らげたわけではありません。それでも、これ以上は口を出させないという強さが伝わりました。

叔父はしばらく黙ったあと、「まあ、本人たちが決めることか」と小さくつぶやきました。

母はそこで表情をやわらげます。

「そういうこと。せっかく集まったんだから、今日は楽しく食べましょう」

その言葉をきっかけに、別の親戚が最近行った旅行の話を始め、重くなっていた空気も少しずつ戻っていきました。

帰宅する車の中で、妻が言いました。

「お母さん、ありがたかったね」

私はうなずきながら、食卓で何も言い返せなかった自分を少し情けなく感じていました。

それでも、私たちの事情を勝手に説明することなく、「二人で決めること」とだけ言って守ってくれた母の言葉が、今も心に残っています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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